GORGOM NO SHIWAZAKA

ゴルゴムのしわざか!

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』感想(ネタバレ)

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

2021年に公開されたアクション映画、『モータルコンバット』。

同名の格闘アクションゲームを題材としたこの作品は、ゲームの最大の特徴ともいえる容赦のないバイオレンス描写を忠実に再現し、コロナ禍真っただ中にもかかわらず大ヒットを記録しました。

 

僕もまだブログ始めたての頃に感想書きました。拙い文章ですが、併せてお読みいただければ幸い。

blacksun.hateblo.jp

 

そんな作品の待望の続編、それが本作、モータルコンバット/ネクストラウンドです。

前作同様、“フェイタリティ”と呼ばれるゴア描写をふんだんに盛り込んだ、バイオレンス・アクション作品となっています。そのため、本作もレイティングはR15+となっておりますので、そういうのが苦手な方は鑑賞の際ご留意ください。

 

もくじ

 

概要

“モータルコンバット”とは、世界の命運をかけた格闘大会。
5人1組のチームが1vs1で命を懸けて戦い合い、全ての相手を倒すと勝ちとなる。

人間界=アースレルムは、魔界=アウトワールドから太古の昔より戦いを仕掛けられており、現在9連敗中。あと1度敗ければ、人間界は魔界に支配されてしまう…

というのがこの映画版モーコンの概要。

 

前作直後から地続きに繋がる本作。
そのためスタッフ・キャスト陣も、おおむね前作から続投しています。

 

監督は、前作で長編映画監督デビューとなったサイモン・マッコイド

脚本は、MCU作品『ムーンナイト』の製作も務めたジェレミー・スレイター

プロデューサーのひとりに、『ソウ』シリーズや『アクアマン』などの監督として知られるジェームズ・ワンが携わっているのも前作同様。

 

キャストは、ジェシカ・マクナミージョシュ・ローソンメカッド・ブルックスルディ・リンルイス・タンマックス・ファンらが前作から続投。我らが真田広之と、我らの浅野忠信も引き続き出演しています。

さらに本作からの新キャストとして、リブート版『スター・トレック』シリーズや『ザ・ボーイズ』などで知られるカール・アーバン、『ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン』などに出演しているアデライン・ルドルフ、映画版『アンチャーテッド』などに出演したタティ・ガブリエル、『キングスマン:ゴールデン・サークル』などへの出演で知られるマーティン・フォードらが出演しています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

遂に、“モータルコンバット”が開始される。

しかし、人間界はメンバーがひとり足りない状況。人間界を守護する雷神、ライデン(演:我らの浅野忠信)が最後のひとりとして選んだのは、かつて一世を風靡したアクションスター、ジョニー・ケイジ(演:カール・アーバン)でした。本物の死闘など経験したことがなく、はじめは参加を断るジョニーでしたが、結局巻き込まれる形で大会に参加することに。

その頃、魔界の皇帝シャオ・カーン(演:マーティン・フォード)と、その養子であるキタナ(演:アデライン・ルドルフ)らも、それぞれの思惑を胸に、人間界を支配すべく動き始め――

というのがあらすじ。

 

感想

面白かったぜヒャッホウ!

 

まず、前作では『モータルコンバット』というタイトルにもかかわらず、まさかのモータルコンバットが開催される前に映画が終わってしまいました。ですが本作では、ちゃんとモータルでコンバットしていたのでひと安心。

なんとなく、本作は前作よりも大衆向けというか、比較的見やすさがアップしているように思いました。血はいっぱい出ますが、ガッツリとしたゴア表現は数えるほどしかなかったような、そんな印象。R15+の作品で大衆向けってのもちょっと違う気がするし、単に僕が見慣れただけかもしれないですが。格闘大会という、ドラゴンボールでいうところの天下一武道会のようなものを描いているので、どこかスポーティーな空気を感じるのも要因かもしれません。まぁ、あちらと違い、こちらはルール無用の残虐ファイトが繰り広げられているんですけどね。

 

バイオレンス描写ばかりが取り沙汰されがちですが、このシリーズのアクション、相当すごいですよ。

本作では特にリュウ・カンvsクン・ラオの場面は、ものすごい速さなんだけど、しっかり見やすいアクションになっていて、見応え抜群でした。クン・ラオの回転のこぎりみたいな帽子、一歩間違えると面白おかしいギャグになりそう(むしろちょっとなってる)ところを、バチバチにキマッたアクションでカッコよく見せてるの、控えめに言って最高です。リュウ・カンも、戦いたくないからはじめは能力使わず攻撃をいなすだけだったのが、覚悟を決めて能力開放したら一気に形勢逆転するの、とても良い…。どんだけ強いんだコイツ、っていうね。

終盤のスコーピオンvsサブ・ゼロも良かったですが、彼らはモーコン本戦とは関係ないところで戦っているので、若干乗り切れないところがあったような。あと、ジョニーやカノウに出番を取られて、スコーピオンのアクションが短めだったので、もっと長尺で見たかったような気もします。我らが真田は『SHOGUN』の方で忙しいのかもしれない。

 

前作後半でもそうでしたが、本作でも全編にわたって格闘ゲームらしさが出ていたのも、非常に良かったです。

基本的に1vs1のバトルがルール付けられていたり、2人が向かい合って構えているのを横から映す、まさに格ゲーといったカットを多用していたり、勝利したラウンド数をカウントするように残り人数が空に表示されるようになっていたり、その他諸々。僕は原作ゲームは(おま国されているのもあり)未プレイですが、フェイタリティ集や対戦動画などはちょくちょく見ていますし、何より格ゲー自体が大好きなので、こうしたゲームをオマージュしたようなシーンがあるたびワクワクがとまんねぇぞ!という気分になりました。たぶん、動きとか技のモーションとかも、ゲームを再現したようなのがいっぱいあるんでしょうね。

 

ゲーム再現といえば。

映画などの作品において、俗に“主人公補正”などと呼ばれる、主役は何があっても死ぬことはないあの現象。本作では、良くも悪くもそれを見事にぶち壊しています。格ゲーでいうところの、リュウやケンを使ってりゃ絶対勝てるわけではない、というアレですね。むしろあまりピーキーな性能に出来ず弱キャラになりがち、というところまで再現しなくても良かったのに…。

とまぁ、誰のことかというと、影が薄かったけど一応前作の主人公だったコール。彼が、中盤辺りで頭をぺしゃんこにされて絶命するという展開があり、結構ビックリしました。しかも、「頭を潰されると(ネクロマンサーの能力で)蘇生するのも難しい」みたいに劇中で言われてたので、次回作があったとしても出てこない可能性大。唯一の映画オリジナルキャラなのに、なんという扱いの悪さ…。

今回メインがジョニーとキタナなので、より輪をかけてコールの影は薄かったし、「俺は妻子に別れを告げてここに来たんだ」とか言って死亡フラグを立たせまくっていたので、これはまさか…という思いはずっとありましたけどね。ただ、相手がラスボス、しかも神と同等の力を得た直後ということで、「相手が悪すぎた」という印象を持たせてコールの格を下げすぎない配慮がされていたのは、なかなかうまいなぁと思いました。

それにしても、コールの「鎧が受けた衝撃を吸収する」という能力、「吸収した衝撃を相手に跳ね返す」能力まであったらまんまブラックパンサーやなぁ、でもさすがにそこまではやらんかったなぁなんて前作の感想で書きましたが、本作でいよいよそれやってて、「おい!完全にブラパンやないか!」となりました。でもま、そういうことをあけすけにやっちゃう、そんなところが好きやで。

 

てか本作、かなりの数のキャラが死にます。

コールをはじめ、ジャックスも再び腕をもがれて死にますし、クン・ラオも蘇生したと思ったらまた死ぬし、リュウ・カンもイマイチはっきりしないけど恐らく死んでます。

前作に出たモーコン参加者で生き残ったのはソニアくらい?ソニアはソニアで、デカいハンマーで殴られてブーメランのようにブンブン回転しながら吹っ飛んだりして何度も気絶してたのに、良く生き残ったなぁ。あのギャグみたいな吹っ飛び方には笑った。もし次があるとしたら、死んだキャラたちを生き返らせるためになんやかんや、みたいな話になるのかな。

まさか次回のオチはこうなる…?

 

新キャラはみんなめちゃくちゃ魅力的でした。

まずは本作の主役ポジである、落ち目のアクションスター、ジョニー・ケイジ。
カール・アーバンが演じてるのもあって、魅力の塊のようなキャラクターに仕上がっていました。割と臆病な性格や、口だけは達者みたいなキャラ付けがバッチリハマっていましたね。彼の“秘術”=キャラ固有の能力は、「顔がいいこと」と、最後に出したあの蹴り…だけ?まだ片鱗しか見せてないってことなのかな。

「アクション映画の世界に入り込む(思い込む)ほど強くなる」みたいな感じかとも思いましたが、でもそんな回りくどい能力、このシリーズには似合いませんわな。人間離れした敵の攻撃をちゃんと避けてましたし、「その気になれば普通に強い」ってのはあると思いますが。

それにしても、彼の主演映画『UNCAGED FURY』、B級丸出しで面白そうなので見てみたい。

 

もうひとり、敵側の主人公というべきキタナ。
こちらも非常に魅力的なキャラクターでした。鉄扇アクションは普段なかなか見れないので、新鮮な気持ちで鑑賞出来ました。特に、吹っ飛ばされた勢いを、広げた鉄扇の空気抵抗で相殺するとこ、すごい良かった。

ひとつ難点を挙げるとすると、「敵のボスの養子」という立ち位置が、MCUのガモーラと若干被っているという点。ただ割と順応しつつあったガモーラに対し、キタナは実の親を目の前で殺されたってのもあって、ずっと反逆の機会をうかがってたというのが異なる点であり、非常に良いところでした。あと美人。

 

脚本面に関しては、特筆すべきところ無し!

なんだかよくわからんけど悪いヤツがこの世界を狙っていて、あと一歩で負けるってところまで追い詰められてるけど、みんなで頑張って敵をヌッコロそう!そして最後はヌッコロしました!というだけです。

しかも全体的にしっちゃかめっちゃかで、なんでこんなことになってるのかよくわからんけど、とりあえず勢いだけでどうにかしているような、そんな感じでした。

だが、それでいい。むしろそれがいい。

練りに練られたストーリーや、張り巡らされた伏線など不要。とにかく派手に、カッコよく、熱くなれればそれでいい。“娯楽”とはそういうものでしょう。といった、漢気のようなものすら感じさせる、大味極まりない、しかしそれ故に最高のストーリーでした。

 

ちなみに、「何も考えずに見られるストーリー」って、書くの相当大変らしいですよ。

無駄を省きつつもわかりやすい、そんな絶妙な塩梅が求められるわけですからね。本作がそれにあたるかどうかは、何とも言えないところですが…。

 

おわりに

以上になります。

いやぁ、楽しい作品でした。とにかくスカッとする映画を見たい、という人にオススメの作品です。

もう決着ついちゃいましたが、次はあるんでしょうかね。例えば魔界ではないまた別の世界から新たな敵がやってきて、今度はそいつらとモーコン開催!みたいな展開なら行けそうな気がしますが、どうでしょうか。ゲームでは様々な作品とコラボしていますし、今後は映画でも何かしらコラボしてくれたら嬉しいですね。

ということで、映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』の感想でした。

ではまた。

映画『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』感想(ネタバレ)

映画『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

2007年にフジテレビのノイタミナ枠で放送されていたホラーアニメ作品、『モノノ怪』。

2024年から劇場版が三部作で展開されていましたが、それもいよいよ大詰め。
三部作の最終章となるのが、本作劇場版モノノ怪 第三章 蛇神です。

大奥を舞台とした一連の物語に終止符が打たれる、完結編となっています。

 

前2作も感想書いておりますので、こちらも併せてお読みいただきたく候。

blacksun.hateblo.jp

blacksun.hateblo.jp

 

もくじ

 

概要

本作は、前作から1年後の大奥を舞台としています。

1作目『唐傘』では新人女中をメインとして大奥で働く人たちを描き、2作目『火鼠』では御年寄や御中臈をメインに跡目争いや権力争いが描かれてきました。3作目にして完結編となる本作では、幕府の最高位である天子とその正室である御台所がメインとなり、これまで明かされてこなかった謎がついに明かされるほか、大奥の成り立ち、そして大奥という場所そのものに潜む闇を描いているのが特徴となっています。

 

本作で監督を務めるのは、越田知明
刀剣乱舞 -花丸-』シリーズや、アニメ版『池袋ウエストゲートパーク』の監督などで知られているお方。てかIWGP、アニメなんてやってたのね。知りませんでした。

TV版で監督を務めていた中村健治は、前作より総監督という立場で全体をまとめています。

脚本を執筆しているのは、前作に引き続き新八角(あたらし やすみ)。
ライトノベル作家としての顔も持っており、劇場版モノノ怪シリーズのノベライズも担当しています。

 

キャストは主演の神谷浩史をはじめ、種﨑敦美入野自由津田健次郎沢城みゆきゆかななど、今回も豪華な顔ぶれとなっています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

モノノ怪、“唐傘”“火鼠”の騒動から、1年。
つかの間の平穏を取り戻したかに見えた大奥に、みたび、薬売り(声:神谷浩史)が姿を現します。

その頃大奥では、天子(声:入野自由)の正室=御台所である幸子(声:種﨑敦美)がご懐妊。待望の男児を授かり、遂に世継ぎが産まれたと、祝福ムードに包まれていました。しかし幸子本人は、眠る男児を見るなり、取り乱し始め…。

幸子が取り乱す理由。そこには、大奥が誕生した経緯と深い繫がりがありました。150年に及ぶ深い因縁、“御水様”“溝呂木家”に秘められた謎、それらに込められた情念が積み重なり、モノノ怪“蛇神”となって姿を現す――

というのがあらすじ。

 

感想

生きててよかった。

そう断言してしまえるほどに、素晴らしい作品でした。

 

このシリーズにおける怪異=モノノ怪は、3つの要素によって形作られます。

ひとつは“形(かたち)”。モノノ怪の姿。そして名前。
ふたつは“真(まこと)”。事の有様。つまり何が起こってモノノ怪が生まれたのか。
みっつは“理(ことわり)”。心の有様。そこにはどんな思い=情念が秘められているのか。

これら3つを薬売りが持つ“退魔の剣”に示すことで、剣を抜き、怪異を祓うことが出来る、というのがシリーズの大枠となっています。

パンフのデザインがこの三様で
統一されてるのも神。

ということでなんとなくカッコつけて、形=ビジュアル面について、真=キャラクターについて、理=脚本そのほかについて、と分けて感想を書いていきたいと思います。

特に意味は無いし、書きにくい読みにくいしで、やる必要は全くないんですが、たまにはこういうのもいいでしょ、ってことでどうかひとつ。

 

“形(かたち)” ~アニメーション編~

毎回言ってる気がしますが、映像のクオリティは、もはやアニメーション作品の最高峰というべきレベルに達しています。

独特の色彩、独特の背景、独特のエフェクト。どこを取っても唯一無二で、ひと目見ただけで「モノノ怪の世界に帰ってきた!」という気分にさせてくれます。誇張抜きで、開始1秒から鳥肌立ちっぱなしでした。

新海誠作品が写実的な美しさだとしたら、こちらは芸術的な美しさ、といいますか。とにかくこの映像美は、ぜひとも映画館の大きなスクリーンで味わっていただきたいです。クセがあるので少々人を選ぶ気がしますが、この世界にハマりこんだら最後、もう抜け出せなくなることうけあい。

 

それと、本作はこれまで以上に動きがヌルヌルで、アクションの躍動感がとんでもなかったです。

特にクライマックスのバトルシーンは圧巻で、もう何が何やら。大ヒットした『チェンソーマン レゼ篇』でも、動きがすごすぎて逆に見づらいみたいな感想が散見されましたが、本作はその極彩色の映像も相まってさらに見づら…もとい、見応えが抜群馬でした。ただまぁ、ちょっと何やってるかわかんないところもあったので、あと何回か見に行きたいな…。

 

今回、スタッフロールがハリウッド映画並みの長さだったので、きっと凄まじいほどの労力をかけてこれほどの映像を作り上げているのでしょう。

主題歌終わってもまだスタッフロール終わらないなんて、日本のアニメ映画で見たことないかもしれない。2作目からちょっと間が空くなー、早く見たいなーなんて思っていましたが、見て納得。こりゃ時間かかるわけだわ、となりました。待たされた分、感動もひとしお。

これだけのスタッフが参加できるとは、よほど前2作が好調だったと見受けられます。もしくは、ネトフリ辺りが莫大な金を出してくれたか。なんにせよ、昔からのファンとしてはこれほどのクオリティに仕上げてくれて嬉しい限りです。

 

“真(まこと)” ~キャラクター編~

本作は三部作の最終章らしく、坂下をはじめ、アサ、カメ、ボタン、フキなど、これまで登場してきたキャラクターが集結します。

それらの登場人物は既に事情を分かっているので、「あなたがいるということは、これはモノノ怪の仕業ね」とか、薬売りさんが走り出したら「現れたのか!よし、みんな逃げろー!」といった風に非常に協力的なのが良かったです。おかげで、物語もスムーズに進んでくれていたように思いました。

 

この「味方が多い」のって、恐らく今回の薬売りさんだからこそ、って気がするんですよね。

TV版の、妖艶で、ミステリアスで、どこか近寄りがたい雰囲気を感じさせる薬売りさんも大変魅力的でしたが、この劇場版における薬売りさんはそれよりかはもう少し温かみがあるというか、フレンドリーさを感じさせるというか、若干柔らかい印象を受けました。こっちも最高に良いキャラクターで、甲乙つけがたい。

さらに言うとこのキャラクターのニュアンスの違い、演じる声優さんが変わったのが大きいように思えてなりません。色々あってイレギュラーな声優交代だったと思いますが、それをしっかりとプラスにしてみせたのは本当にすごいとしか言いようがない。しかも、本作終盤ではそれを逆手にとって、最大級のサプライズも用意してくれましたし。これについては後述します。

 

そういえば、シリーズ全体を通して、薬売りさんのルックスやスローな台詞回し、全体的な空気感など、歌舞伎をイメージしているであろうことは明らかですが、本作はそれが特に顕著な気がしました。特に、「お聞かせいただきたく候!」の場面。薬売りさん、大見得切りすぎ!と思ってちょっと笑っちゃいました。

 

ほかのキャラについては、今回のメインキャラのひとり、幸子様は、これまではなんとなくイヤミっぽいキャラという印象でしたが、「せっかく夫婦になったんだから、ちゃんと愛し合いたい」という、至極まっとうなキャラということがわかり、一気に好きになりました。そしてそんなまっとうさを持つがゆえに、大奥のしがらみに苦しみ、心を病んでいくというね…。

天子様についても、冷徹な印象だった前作までに対し、生まれたときから定められた自身の生き方に辟易し、「何者でもない者になりたい」と思いつつも、それを受け入れるしかないと感情を殺している人物で、蓋を開けてみればこちらも非常に魅力的なキャラでした。「私にはそなたを幸せにすることは出来ない」という言葉には、悲しみや諦観のようなものが伝わってきて、なんとも哀愁を漂わせていいなぁと。

前作のボタンやフキもそうでしたが、キャラを掘り下げていくと第一印象から随分変わるように敢えてしているのが、とても面白い仕組みだと思いました。

 

“理(ことわり)” ~脚本その他諸々編~

今回のモノノ怪、蛇神。

人間を圧し潰し小さな三角の箱に変えてしまう、恐るべき相手です。アレ、要は圧縮された肉片よね…。あのキレイな映像だからまだ見れるけど、リアルに描いたら相当エグイだろうし、直視できなかったかもしれない。

やはりというかなんというか、大奥の誕生そのものにまつわる、非常に根の深い“真”を持つモノノ怪でしたね。1作目から匂わされていた“御水様”との関連性も気になるところでしたが、蛇神=御水様ではないのが割と序盤から明らかになるのには驚きました。

そしてその“理”は、「心から愛しているからこそ…」という、何とも悲しいもの。自分と同じような人を生み出し続ける大奥という場所、それが存続し続ける限り情念が消えることは無く、むしろ150年かけてその思いが膨らみ続けた結果、蛇神という強大なモノノ怪へと至る。涙なしには見れないですよこんなの…。

最終章にふさわしい、濃密な相手でした。

 

さらに、本作はそれだけでは終わらない。

結局“御水様”とはなんなのか?という謎がようやく明かされたと思いきや、積もりに積もった負の感情をきっかけに現れる、“この世界そのもの”と言うべき怪異。

劇場版らしい、非常にスケールの大きい相手で大変良かったです。ただ、コイツの“理”については、色々あって脳を焼かれていたのもあり(笑)、ちょっとわかりづらいと感じました。なので、あと何回か見に行きたい。あの映像体験は1回じゃもったいない。

 

劇場版三部作で共通して描かれたテーマ、“合成の誤謬(ごびゅう)”

「大奥のため」という考えのもと守られてきたしきたりや掟、それは大奥全体で考えれば確かに「正しいこと」なのかもしれない。しかしそれは個人にとって「正しいこと」とは限らず、そうした認識のずれが小さな軋みを生み、やがてそれは大きな歪みとなって、モノノ怪を形作るに至る。

この非常に難しいテーマを、見事最後までブレることなく描き切ってくれました。公開ペースも短く、製作は相当大変だったそうですが、しっかりと形にしてくれたのはもはや“奇跡”と呼んで差し支えないのではないかと。

 

と、いうかね。

形・真・理。

この設定の時点でもう勝利が確定してるんですよね。設定がそのまま物語の構成に直結していて、怪異の謎を紐解いていくうちにどんどんドラマが深くなっていき、すべての謎が解けた後のド派手なバトルシークエンスで最高のカタルシスを味わうことが出来るという。面白くないわけがないでしょこんなの。どうやったら考えつくんだマジで。天才過ぎる。

 

天才と言えば、終盤の展開。

『怪 ~ayakashi~』から『モノノ怪』まで、作品を愛してくれた人たちへの最大のファンサービスに、最後の方は理不尽にも吹き飛んだおっさんのような顔をしながら、涙を流して鑑賞していました。

終盤を見ているときの僕の顔。

本作公開まで期間が空いたのは、「ゴタゴタのほとぼりが冷めるのを待つ」という意味もあったのかな。とにかく本当にありがとうございます。マジで天才としか言いようがないです。

 

ただまぁ…これに関しては、望まない人もいたのは事実。

そもそもこの劇場版三部作は、「社会の中で苦しい思いをしている女性を救済する物語」という位置付けで始まったものであり、だからこそ1作目は公開を遅らせてでもキャストの変更を決定したわけで。それを根底から覆すようなあの展開には、反発があるのは確かにその通りだと思います。

企画プロデュースを務めた山本幸治氏は、この責任を取ってプロデュース業から退くんだそうです。万人が納得するものを作ることがいかに難しいか、それを感じさせる一件ですね。

とりあえず、僕はスタンディングオベーションしたいくらい最高でした、と言っておきます。

 

おわりに

以上になります。
久々にちゃんと感想を書いた気がします。

僕にとっては、これからもずっと大切にしていきたい、最高の作品のひとつになりました。ぜひたくさんの人に見て欲しいです。

ということで、映画『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』の感想でした。

ではまた。

映画『君のクイズ』&『ミステリー・アリーナ』感想(ネタバレ)

映画『君のクイズ』および『ミステリー・アリーナ』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

公式サイト(https://yourownquiz.toho-movie.jp/)より

公式サイト(https://movies.shochiku.co.jp/mysteryarena-movie/)より

2026年5月。

“クイズ番組”をテーマにした邦画が2作品同月に公開されるという、奇跡?珍事?が起こりました。

 

一足先に5/15より公開されたのが、映画君のクイズ

優勝者が最終問題を1文字も聞かずに正解出来たのはなぜなのか、その謎を解き明かしていくミステリー作品です。

 

続いて5/22より公開されたのが、映画ミステリー・アリーナ

こちらは近未来を舞台に、100億円という莫大な賞金を懸け、出題されたミステリー小説の犯人を推理していく、といった作品です。

 

僕はなんでか興味をそそられて両方鑑賞してきたので、個人的な感想を2作品まとめて書いていこうと思います。

なぜなら、ひとつずつ書くのがめんどくさいので…。

 

もくじ

 

概要

『君のクイズ』について

2023年に様々な賞を受賞した傑作ミステリー小説を実写化したのが、本作。

 

監督は『水曜日が消えた』や『ハケンアニメ!』など、何かと中村倫也と縁深い吉野耕平

脚本は吉野監督と、『恋わずらいのエリー』や『君がトクベツ』など、ラブコメ作品を中心に執筆しているおかざきさとこ

キャストは主演の中村倫也神木隆之介をはじめ、ムロツヨシ森川葵ユースケ・サンタマリアなどが出演。

 

『ミステリー・アリーナ』について

こちらも原作は小説。

2016年にミステリー部門の数々の賞を受賞したベストセラーを実写化したものになります。

 

監督は『TRICK』シリーズや『SPEC』シリーズなど、数多くの作品で知られる堤幸彦

脚本は『宝島』などで知られる大浦光太と、『幸せカナコの殺し屋生活』などTVドラマをメインに活動している高徳宥介

キャストは主演を唐沢寿明、そして芦田愛菜鈴木伸之玉山鉄二奥野壮野間口徹浅野ゆう子などが出演しています。

予告編


www.youtube.com


www.youtube.com

 

あらすじ

『君のクイズ』

生放送クイズ番組、“Q-1グランプリ”の決勝戦。

“クイズ界の絶対王者”こと三島玲央(演:中村倫也)と、“世界を頭の中に保存した男”こと本庄絆(演:神木隆之介)との一騎打ち。共にあと1問正解すれば優勝が決まるという大一番。

そんな中で迎えた最終問題。
本庄はなんと問題を1文字も聞かずにボタンを押し、見事正解。優勝を勝ち取ります。

どう考えてもありえない。トリック?魔法?それともヤラセ?本庄は一体、どうやって最後の問題の解答を導き出したのか――

というのがあらすじ。

 

『ミステリー・アリーナ』

近未来。大晦日。

20年もの長きにわたり年越しの風物詩となっている番組が、推理クイズ番組“ミステリー・アリーナ”

名物司会者、樺山桃太郎(演:唐沢寿明)がド派手に盛り上げるこの番組は、毎年異なるミステリー小説が読み上げられ、予選を勝ち抜いた解答者たちの中で誰がその犯人をいち早く見破れるのかを競う、というもの。なかなか正解者は現れず、キャリーオーバーされたその賞金は100億円にまで膨れ上がっていました。

果たして、誰が最も早く犯人を突き止め、100億円を手にするのか。
そして、この番組の裏に隠された恐るべき罠とは――

というのがあらすじ。

 

感想

2作品とも嫌いじゃないです。

 

まず、なんでこんなことになったんですかね。

偶然なのか狙ったのかわかりませんが、同じ月に同じような映画が2つ公開されるって、普通避けませんか??天下のディズニーだって、ディズニー作品とピクサー作品を同じ月に公開なんてしないでしょう。観客も分散しちゃいそうな気がしますし。何かこの時期に公開しなきゃならない事情とかあるんですかね。知らんけど。

まぁ、そんなところがなんか面白いな、と思って僕は両方見てきたわけなんですけども。

 

『君のクイズ』の方は割と硬派なミステリー作品であり、ヒューマンドラマ的な側面もある作品でした。

特に三島と本庄とで、頭の中でどのように正解を導き出しているのかをビジュアル化したシーンはとても見ごたえがありました。三島はフローチャートのように理路整然と順を追って答えへの道筋を辿っていくのに対し、本庄は雲のように膨大な記憶の中から該当しないものを排除していって答えを見つけ出すという、2人の性格が見るだけでハッキリわかるのが良かったです。

ムロツヨシ演じる坂田も、天才2人に敵わないことを理解しつつも一矢報いてやろうみたいなのが、なんともいい味出してました。クイズにおける様々なテクニックが知れたのも良かったです。そんな色んな駆け引きがあるなんて知りませんでした。

あとは、得意とするジャンル、出題されたテーマへの思い入れなど、「クイズの解答にはその人の人生のすべてが出る」という描き方は、なるほどなーと唸るものがありました。UNDERTALEやりたいけどまだやれてないんだよなぁ…。

でも、良くも悪くも抑揚がないというか、いかにも邦画っぽいなーという地味な感じは否めず。それと、「あの時は泣き崩れていたんじゃなくて、実は笑いをこらえきれなかったんだ」みたいなのは、そんな強がり別に要らないのに…と思ってしまいました。瀬田宗次郎くんじゃないんだから。

本庄くん発狂してしまうよ…

 

対する『ミステリー・アリーナ』の方は、なんというか…

ミステリー?サスペンス?アクション?バトルロイヤル?それらすべての要素があるような、ないような…。なんとも言えない、変な作品でした。

なんだろう、違和感のないシーンが無かったんですよね。

一子はサンゴがイマジナリーフレンド的なヤツ(=周りには見えてない)ってわかってるんだからそれらしく振舞えばいいのに、急に「サンゴ静かにして!」って叫びだしたりとか、あの監視体制の杜撰さでよく今まで裏の姿が公になってなかったなとか、「小説の登場人物に直接危害を加えられる」とかワケのわからん設定いらん、「物語を自由に書き換えられる」だけでええやろとか、ツッコミどころに事欠かない作品だったと思います。世界観に入り込めなかったせいか、70~80年代ディスコ風の番組のテイストも、ずっと滑っていたように思えてなりませんでした。

ただ、樺山のキャラは面白かったですし、れっきとしたクズキャラではありましたがその矜持を最期まで貫く姿勢には好感が持てました。それと、見ている間ずっと「ナニコレ…」という気分ではあったんですが、不思議と最後まで集中力が途切れず見れたんですよね。エンターテインメントとして最後まで見させるだけの魅力というか、パワーのある作品だと思いました。干からびた玉鉄のビジュアルは面白かったですし(笑)

あ、あと、エンディングの主題歌やたらいいな、と思ったらYMOでした。そりゃいいわけだ。

 

おわりに

そんな感じで、簡単ではありますが感想は以上とさせていただきます。

どちらが良い悪いと断言するつもりはありませんが、僕の個人的な思いとしては、『君のクイズ』の方が面白かったかなぁ。

 

じっくりとストーリーを楽しみたいという方は『君のクイズ』がオススメで、映画らしい派手なエンタメを楽しみたいという方は『ミステリー・アリーナ』がオススメです。
気になった方をぜひ見てみてはいかがでしょうか。もちろん、一番オススメなのは両方見ることですけどね!

ということで、映画『君のクイズ』および『ミステリー・アリーナ』の感想でした。

ではまた。

映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』感想(ネタバレ)

映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

2023年公開のアニメーション映画、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。

ミニオンズ』シリーズなどで知られるアニメスタジオILLUMINATION任天堂がタッグを組み、日本が世界に誇るゲームキャラクター、スーパーマリオを映像化したこの作品は、全世界で大ヒットを記録しました。

 

僕も感想を書いていますので、ついでにお読みいただけるととても嬉しいです。

blacksun.hateblo.jp

 

そして、その待望の続編となるのが本作、ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービーです。

前作から舞台を宇宙にまで拡張し、壮大なスケールで冒険を繰り広げるアクション・アドベンチャー超大作となっています。

 

もくじ

 

概要

本作は、2007年にWiiのソフトとして発売された3Dアクションアドベンチャーゲーム、『スーパーマリオギャラクシー』がベースになっています。

ゲームのストーリーはいつも通り、クッパがピーチをさらってそれを助けに行くというだけのあってないようなものなので、本作のストーリーは完全オリジナル。宇宙をまたにかけた壮大過ぎる冒険が描かれています。また、ゲームに登場した大人気キャラクター、ロゼッタや、前作のラストで存在が匂わされていたシリーズおなじみのキャラ、ヨッシーが新登場するなど、ファン待望のキャラが登場する点も特徴となっています。

 

スタッフは大半が前作から続投。

監督にアーロン・ホーヴァスマイケル・ジェレニック

脚本は『ミニオンズ フィーバー』等でも知られるマシュー・フォーゲル

音楽は『ワイルド・スピード』シリーズ等も担当しているブライアン・タイラー

などなど。

 

キャストも同様。日本語版で鑑賞したのでそちらをご紹介します。

宮野真守志田有彩畠中祐関智一三宅健太らが前作から続投。

さらに本作からの新キャラのキャストとして、『僕のヒーローアカデミア』にて主人公、緑谷出久の声を演じた山下大輝、数々のアニメ作品への出演やナタリー・ポートマンの吹替などでも知られる坂本真綾らが出演しています。

ちなみにヨッシーは日本語版とかなく、ドナルド・グローヴァーの声で共通。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

キノコ王国。

双子の配管工、マリオ(声:宮野真守)とルイージ(声:畠中祐)は、砂の国の詰まった土管を修理する中で、臆病ながら優しくて人懐っこいヨッシー(声:ドナルド・グローヴァー)と出会い、共に行動することになります。

彼らはその足で、キノコ王国のお姫様、ピーチ(声:志田有彩)の誕生日パーティへ向かいます。しかしピーチ姫は浮かない顔。自分の本当の誕生日も知らない彼女は、自身の出自について思い悩んでいました。

一方その頃宇宙では、星の力を秘めた女性、ロゼッタ(声:坂本真綾)が、父の奪還を目論むクッパJr.(声:山下大輝)にさらわれてしまい――

というのがあらすじ。

 

感想

最高のエンタメムービーでした。

誇張なく、最初から最後までずーっと面白かったです。

 

何を隠そう、僕は数あるマリオのゲームの中でも特に好きなのが、スーパーマリオギャラクシーでして。学生時代、Wii版をかなりやり込んだ思い出があります。重力があっちこっち行くので3D酔いしやすい人は要注意ですが、超・神ゲーなのでぜひ一度プレイしてみて欲しい。

そんな大好きなゲームなので、前作鑑賞後、「このクオリティでギャラクシーやってくれたら最高だろうなぁ」なんて思っていたら、まさか本当にやってくれるなんて!いやぁ本当に嬉しい。ありがとう!そして、ありがとう!

僕の中のスカイハイさんもニッコリ。

 

ギャラクシーのゲームを神ゲーたらしめている要因のひとつが、フルオーケストラで演奏された壮大極まりない音楽の数々。僕はNintendo Musicで今もちょいちょい聞くくらい、ギャラクシーの音楽が大好きなんですけども。

そんな神曲たちが本作でもふんだんに使われていて、最高極まりなかったです。映画館の大きいスクリーンで視界いっぱいに広がる宇宙空間を堪能しながら、良質な音響で味わう音楽は、壮大さがさらに増幅されて鳥肌ブワーでした。いやホント、あの音楽を味わうために映画見に行ってもいいくらい。

 

前作ではマリカーやルイージマンション、ドンキーコングなど、数多くのゲームの要素が散りばめられていましたが、本作でも様々なゲームのキャラが登場します。『スーパーマリオUSA』のあのキャラや、『スーパーマリオサンシャイン』のあのキャラなど、画面狭しとたくさんのキャラクターが登場しては消えていき、目で追いきれないほどでした。

そーいや前作ではメインキャラのひとりだったドンキーは、本作では一瞬見切れるだけの登場でしたね。まぁ今回はヨッシーいるし、仕方ないか…。

 

本作からいよいよ登場のヨッシーは、もう終始かわいいのなんの。最初のビクビクしてる姿も、懐いてじゃれつく姿も、一生懸命頑張る姿も、全部が最高にかわいかったです。ふんばりジャンプもちゃんとやってくれてましたね。

同じく本作からの登場となるロゼッタも、ゲームの雰囲気がしっかり再現されていて、大変良かったです。まぁ、戦闘力だけは異常に上がってましたけど。ピーチといいロゼッタといい、このシリーズの女性陣があまりにも強すぎて笑っちゃいますね。バトルヒロインが過ぎる(笑)

ロゼッタとピーチが姉妹であるという本作オリジナル要素も、もともとルックスが若干似てるというのもあって違和感なく受け入れられました。

クッパJr.の天才キャラもすごく良かったです。パパ大好きっ子なのもかわいらしくて最高でした。そしてそれにまんまと乗せられるパパ…。前回は小さくされ、今回は骨にされ、次はどうなっちゃうんでしょうね。

あとは何といっても、サプライズで登場した、『スターフォックス』シリーズの主人公、フォックス・マクラウド(声:竹内栄治)。マリオたちをアーウィンに乗せてくれたり、ロゼッタの船まで操縦したりと、予想以上の大活躍でした。そーいやピクミンもチラッと出てたし、マリオ関係ない任天堂ゲームからも出てくるとか、もはや何でもありでしたね。

ポストクレジットでは、ピーチ・ロゼッタ以上にバトルヒロインにピッタリなあのキャラもチラ見せされました。果たして今後どんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。

 

ストーリーに関しても、怒涛の展開の連続でずっと楽しかった…んですが、ともすればそれは欠点にもなりうるな、とも思ってしまいました。

マジで怒涛過ぎるんですよね。クライマックスさながらの展開が押し寄せてはすぐに過ぎ、また押し寄せてはすぐに過ぎていくので、気が休まる瞬間がないというか。

なんというか、ヒット曲のサビだけを延々と聞かされ続ける感覚というか…ショート動画を繋ぎあわせただけのように見えてしまうというか…どんだけステーキが好きでもそればっか食べ続けてたらウンザリしちゃうような感覚というか…って伝わりますかね。要は人によってはちょっと気疲れしちゃうかも、ってことです。

僕が映画に集中しすぎなんですかね。例えば関心がすぐにどっか行っちゃう子供達にずっと見てもらうためには、むしろこれくらいの方がいいんですかね。オジサンなのでよくわからん。

いやね、めちゃくちゃ楽しかったのは本当なんです。ちょっとだけそんな風に思ってしまったってだけで。ごめんなさい信じてください。

 

おわりに

そんな感じで、以上になります。

最後の方だけちょっとマイナスっぽいこと書いちゃいましたが、最高に楽しい映画であることは間違いないです。GWは終わってしまいましたが、気になってる人はこんなオッサンのたわごとなど気にせず、今すぐ映画館へ見に行きましょう。ポップコーン片手にワイワイ楽しむのに、これ以上の作品はそうそうないと思いますよ。

ということで、映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の感想でした。

ではまた。

映画『アギト -超能力戦争-』感想(ネタバレ)

映画『アギト -超能力戦争-』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

仮面ライダーアギト』は、2001~2002年にかけてテレビ朝日系列で放送されていた、仮面ライダーシリーズの1作。

仮面ライダー30周年記念作品であり、いわゆる“平成仮面ライダー”の第2作目として製作されたこの作品は、神々と人類との戦いをテーマとしたシリアスな作風と、謎が謎を呼ぶストーリーで非常に好評を博しました。TVスペシャルや劇場版も製作されるなど、現在まで続くシリーズの礎を築いた作品と言えます。

 

そんな仮面ライダーアギトの、なんと25年ぶりの完全新作。

それが本作、アギト -超能力戦争-です。

現実と同じくTVシリーズから何十年も経過した世界で巻き起こる新たな戦いを描いた、アクション作品となっています。

 

もくじ

 

概要

2026年のはじめ、仮面ライダー生誕55周年を記念し、“仮面ライダームービープロジェクト”なるものが発表されました。

これは、平成仮面ライダーシリーズから新作と思しき11作品のタイトルのみが公開され、この中でどれが実際に公開されるのかをみんなで予想しよう!といった企画で、自分の予想をSNS等で公開して楽しむ、といったもの。まぁ、予想しているときは確かに楽しかったですが、結果によって公開される作品が決まるわけでもなく、予想が当たったからといって何かあるわけでもなく、結局この企画は何だったんだろう…というのが正直なところ。

ちなみに僕は『仮面ライダーゴースト』を予想していました。10周年という節目ですし、また見たいなという気持ちが一番大きかったので。アギトは時間が経ちすぎてるしメインキャストのひとりがアレしてるしまず無いだろうな、なんて考えていたんですけども。

結果として公開されるのは本作だったということでね。僕の予想は大外れでした。

 

本作はTVシリーズの主役である津上翔一ではなく、変身能力を持たない普通の人間でありながらアンノウンと戦い抜いた、氷川誠を主役に据えているのが特徴。

平和を取り戻したかに見えた世界で、新たに発生した不可能犯罪に氷川くんたちが立ち向かう、といったお話になっています。

 

監督を務めるのは、田崎竜太
アギトのTVシリーズを始め、数多くの作品で監督を務めている、特撮ファンは知らない人のいないお方。

脚本を執筆しているのは、井上敏樹
こちらも特撮ファンは知らない人のいないお方で、アギトのTVシリーズのほか数多くの作品でメインライターを務めています。

 

キャストもTVシリーズに出演した俳優陣が多数出演。
主演の要潤をはじめ、賀集利樹藤田瞳子山崎潤柴田明良などが続投しているほか、モデル・タレントとして大活躍中のゆうちゃみらが新キャストとして出演しています。

また、岩永洋昭青島心金子昇高岩成二といった、特撮ファンをニヤリとさせる配役も見どころのひとつとなっています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

“アンノウン”たちとの戦いから、数十年。

平和を取り戻した世界で、未確認生命体対策特殊武装班、通称“Gユニット”はその存続を危ぶまれていました。

そんな中、人知を超えた“不可能犯罪”が頻発。それは、超能力に目覚め、さらに異形に進化した人間、ギル・アギトによるものでした。葵るり子仮面ライダーG6(演:ゆうちゃみ)を筆頭とした新生Gユニットが立ち向かうも、その強大な力の前に撤退をやむなくされます。

Gユニット管理官、小沢澄子(演:藤田瞳子)は、かつて仮面ライダーアギトとしてアンノウンと戦った、津上翔一(演:賀集利樹)に助けを求めます。しかし、彼の中にはもうアギトの力は残ってはいませんでした。

頼みの綱は、“ただの人間”ながら仮面ライダーG3・G3-Xとして戦った、氷川誠(演:要潤)のみ。しかし彼は、今は刑務所に収監されており――

というのがあらすじ。

 

感想

とても良いファンムービーでした。

 

僕は個人的に、歴代仮面ライダーの劇場版で一番好きなのが『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』でして。今でもたまに見返しては、ボロボロ泣いてしまうくらい大好きなんです。そして、歴代仮面ライダーの中でも特に好きなキャラクターが、氷川誠なんですよね。TVシリーズ最終回での「ただの…人間だ!」ってセリフは、全ての仮面ライダー作品で一番好きなセリフかもしれない。

そんなアギトの新作がまた見れる。しかも大好きな氷川くんが主役とは。嬉しいですよそりゃ。製作陣には本当に感謝しかない。

 

…とか言いつつ、いきなり悪いところから書き始めてしまうんですけども。

 

まず、TVシリーズにおけるアギトの物語って、“人間賛歌”だったと思うんです。

「人類は弱い。神に比べて力もないし、心も未熟なのでちょっと力を得たところでそれを使いこなせず、自分のためだけに使ったり、暴走したりする。それでも、もがき苦しみながらも前に進むことが出来る。それが人間という生き物であり、だからこそ素晴らしい」というお話だったと記憶していて、それが本当に良かったと僕は思っているんです。(間違ってたらすみません)

でも、本作にはそうしたものをあまり感じられませんでした。

「神になろうとする人間はいる。しかし、どうあがいても人は神にはなれない」って感じのお話だったと僕は解釈したんですが、それは人間賛歌とは真逆ではなかろうかと。ラスボスが“あの人”だったのも相まって、「結局、人間は愚か」みたいな風に思えるというか、もはやTVシリーズを否定しているかのように思えてきて、ちょっと寂しい気持ちになりました。

 

いやホント、こうして思い返しながら感想を書いてると、本作で“あの人”を雑に復活させたのは本当に許しがたいという気持ちが沸々と湧き上がってきますわ。最初はエゴ丸出しの人だったのが、翔一くんたちとの出会いを通して改心し、穏やかな最期を迎えた“あの人”を、無理矢理復活させただけでなくただのサイコな小悪党にしたのは、正直かなり罪深いと思います。“あの人”に瓜二つな赤の他人みたいな設定の方がずっと良かった。

ギル・アギトたちの選民思想とか、被害に遭った人は超能力を得るか体が壊死して死に至るかのどちらかとか、それもうアギトじゃなくてファイズでは?というのも引っかかったポイント。そのくせ氷川くんだけは壊死もしないし能力も発現しないしで、作劇上の都合みたいなのが見え見えだったのがもうなんかうーん…て感じでした。

 

作劇上の都合といえば、新生Gユニット。

ガードチェイサーが今のご時世的に公道を走れないから走行シーンが合成丸出し、というのはまだいいとして。G3とG3-Xを並び立たせるというロマン、あと何といっても新しいスーツを作る予算的な都合というのはわかるんですが、そこはTVシリーズ最終回で量産配備を進めていたG5を出して欲しかったところ。本作はかなりの数のスーツを新規で作っているようだったので、もうちょっと頑張って欲しかったなぁという、僕の勝手な願望。リデコに使えるスペアのスーツがもう現存してないのかな。

それと、小沢さんが新生Gユニットの面々を信用してなさすぎるのもなんだかなぁと。実戦経験がないとはいえ、「やっぱり氷川くんじゃないと…」みたいな態度を表に出し過ぎ。るり子が氷川くんのことを良く思わないのは当然だし、普通の人だったら「だったらもう氷川とかいう人と一生やってろよ」って思っちゃうよあれじゃ。

 

あとは、時折挟まれるよくわからないギャグも、らしいっちゃらしいけど悉くスベってたとか、特に小沢さんの、お偉いさんたちに向かって「私は23よ!」って叫ぶシーンは正気を疑うレベルだったとか、いつの時代のどこの国だよとツッコみたくなる刑務所の描写とか、超能力者とはいえ人間に対し躊躇なく銃ぶっぱなしまくるのどうなのとか、氷川くんはもう“ただの人間”とは言えないくらいに超然とし過ぎてるとか、アギト出てくれるのは嬉しいけど、やっぱり作劇上の都合しか感じないとか、ラスボスをああいった姿にしちゃうとすごく子供騙しに見えちゃうとか、そもそもアギト因子ってなんそれ…花粉…?とか、まぁいろいろと思うところはありました。

 

とまぁ、ここまで文句ばかりをつらつら書いてきたんですけども、良かった点もありました。

まず、仮面ライダーG7は文句なしにカッコよかった。武骨なG3系から一気にスタイリッシュになっていて、携行武器が日本刀のような武器のみってのもシンプルで好みでした。現行ライダーでもないのに完全新規でスーツを作ってくれるとは、ありがたい限りです。

G6もリデコながら、いい感じに差別化されていて良かったです。トリニティ・ギル・アギトも、不気味さと美しさを兼ね備えたデザインが良かったし、何よりこれも恐らく新規で作ってくれているのが最高。

敵キャラであるギル・アギトも、少なくとも3体以上はスーツを用意しているようでしたが、あれも新規ですかね?それともジオウ版アナアギのリデコとかかな。どちらにせよ、これだけしっかりスーツを作ってくれているのが本当に嬉しい。新レーベル『THE KAMENRIDER CHRONICLE』とやらの第1弾ということで、気合が入っていたんですかね。

 

新キャラも良かったです。

口が悪すぎるけどまっすぐで正義感が強いというるり子の性格は、演じるゆうちゃみに当て書きしたんだろうなというくらいキャラに合っていました。無理に標準語に寄せなくても、関西弁のままでも良かったんじゃないかな。

香川・杵島の2人は完全にやられ役でしたが、健気に頑張る姿は好感が持てたし、「○○だよね、杵島くん!」「そうだね、香川くん!」の掛け合いがいちいち面白かったです。

 

あとはなんといっても、四半世紀も前の作品の主要キャストがこれだけ揃うってのは、奇跡以外の何物でもないと思うんです。美杉家も全員揃っていて、レストランのシーンはなんだかジーンとくるものがありました。葦原さんも焼き肉屋に転生して出てくれたし(笑)

完全に僕の主観ですが、皆さんなんだか嬉しそうにのびのびと演技されているように見えて、僕もなんだかホッコリしました。本当に、皆さんお元気でいてくださってありがとうございますとしか言いようがないです。

 

おわりに

感想は以上です。

ひと言でまとめると、「脚本はのれなかったけど、それ以外は楽しめた」という感じです。

ただ、某アニメ映画監督とは違って、御大に脚本書くのやめろとは微塵も思わないのが不思議なところ。本作もそうなんですが、不満がありつつも、どこか魅力を感じてしまうというか…うまく言葉に出来ないんですけども。ともかく、これからも元気にその豪腕をふるっていただきたいです。

 

しっかし、我ながらブログサボり過ぎですね。

映画はちょこちょこ見ているし、感想書きたいという気持ちはあるんですけどね。今回久々にブログを書くにあたり、今までどんな風に書いてたっけ?となることが多かったので、いよいよヤバい気がします。家にいる間はボケーっとテレビかYouTube見てるだけの日々をまず改善しなきゃ。

ということで、映画『アギト -超能力戦争-』の感想でした。

ではまた。

もう明けている2026

あけましておめでとうございます!

ほう、もう2026年ですか。大したものですね。

 

いやはや、毎年言ってますが本当に時が過ぎるのが早い、いや早すぎる。このままではウトウトしているうちに1年が過ぎ、寝て起きたら10年単位で時が流れていきそうな勢い。

そうこうしているうちに『世界が一巡』してしまうのではないかと、くだらないことを考えてしまう今日この頃。

馬といえばこの方。ホースオルフェノクさんですね。

今年は午年(うまどし)だそうで。十二支の中でも、午年生まれが最も少ないんだそうです。なんかのテレビで言ってました。へぇ~そうなんだ~、と思いました。はい。

僕も午年にあやかって、馬車馬のように働く1年にしたいです。嘘です。なるべく働きたくないです。はい。

 

もくじ

 

2025年の振り返り

これをお読みになっている皆様にとって、2025年はどんな1年でしたか?
僕にとっては、色々と変化があったような、なかったような、そんな1年でした。

 

まず、比較的大きな変化として、地元へ帰ってきました。

blacksun.hateblo.jp

10年以上東京で生活していて、なんだかんだで居心地も良かったので、このままここに骨を埋めてもいいかな、という思いは正直ありました。でも一応長男ですし、家のことやこれからのことを考えると、やっぱり地元で腰を落ちつけたいな、と。時期尚早だったかな、と思うことは今も時々あります。でもまぁ、行動に移してしまった以上、これが間違った判断ではなかったと思えるよう、少しずつでも歩みを進めていくしかないですね。

 

地元に戻るにあたり、転職もしました。

前にいた会社とほぼ同じ業態なのでやることもそこまでは変わらない…はずなんですが、場所が変わればどうしても仕事のやり方も全然違ってくるわけで。毎日がわからないこと、覚えなきゃならないことの連続で、日々四苦八苦しております。

今の職場は夜勤もないし休みはカレンダー通りだしで、こうして正月休みを利用してブログを書けるというのは幸い(全然間に合ってないけど)。ブログ始めた頃はガッツリ夜勤とかやってたので、その頃と比べたらずいぶんと恵まれてるなぁと思います。ぶっちゃけ、当時は夜勤中に仕事用のPCでブログ書いてたりしてました(爆) その職場から離れて久しいし、時効ってことでどうかひとつ…。

 

そして、去年の後半はすっかりブログの更新をサボってしまいました。

そもそも、映画を見る頻度が少し減ったというのもあります。東京と比べて地元は映画館の数が少なく、上映している作品・時間がどうしても限られてしまう、というのが理由として大きい気がします。

が、一番はやっぱり仕事ですね。上述の通り毎日いっぱいいっぱいで、休みの日に出かけようという気力が出ない日が多くなってしまって。溜まった洗濯物を洗って、部屋の片付けをして、あとはダラダラしてボーっとYouTubeを見てたら休みが終わっている、なんて日もしばしば。そんな感じなので、当然ブログを書くモチベも全く上がらず。映画鑑賞欲はそこまで落ちていないので、見たい映画がどんどん溜まっていく一方です。

いやー、良くない。これは良くないですね。もっと仕事に慣れてくればきっと映画館へ行く体力もブログを書く心の余裕も生まれてくると思うので、そうなれば更新ペースも多少は上がってくるかと思います。まぁ、こんな辺境のブログなんぞ大して見てる人もいないでしょうし、今後もマイペースにやっていきます。

 

そんな感じで、生活には色々と変化のあった1年でした。
ですが、ひとりの人間として前に進めているかというと、決してそんなことはなく。

仕事面はもちろん、プライベートも何ひとつ進展がなく、両親を安心させることなど夢のまた夢。このままでいいのか、という焦燥感ばかりが募る毎日を過ごしております。もともと友達が少ないのに、数少ない友人とも長らく地元を離れたことですっかり疎遠になり、誰にも相談が出来ないのがまたなんとも悲しい。そんな数少ない友人のお子さんや、甥っ子姪っ子たちがどんどん大きくなっていくのを見ると、尚更焦りが出てしまいますね。

今年はどうにか、少しでも進展すればいいなぁ…(遠い目)

 

見て良かった映画5選 Ver.2025

しみったれた話はこれくらいにして、今年もやらせていただきます。

例年通り、順番はあくまで僕が見た順番になっております。ブログに書いていない作品も混ざってくるので、そういうのは感想の代わりに公式サイトのリンクでも貼っときます。

 

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

blacksun.hateblo.jp

僕がこれまで見てきたアクション映画の中でも、生涯ベスト級に良かった作品。

アクションが素晴らしいのはもちろんのこと、ストーリー、世界観、キャラクターなど全ての要素が僕のストライクゾーンど真ん中で、これ以上のものが今後出てくるのか?と不安になるくらいに最高でした。

つい最近アマプラ見放題に追加されたのでみんな見て!お願い!

 

『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』

blacksun.hateblo.jp

大好きなアニメシリーズの劇場版第2弾。

三部作の真ん中ながら、単体でも十分楽しめるうえに、シリーズの中でもかなりわかりやすいお話になっているので、これまで見たことのない人が入門編として見るのにもピッタリの作品だと思います。

こちらはネトフリで配信されているので、前作『唐傘』と併せてみんな見て!

 

『JUNK WORLD』

blacksun.hateblo.jp

僕が超絶好きなストップモーション・アニメシリーズの第2弾。

こちらもモノノ怪同様、三部作の真ん中となっていますが、前日譚なので話の繋がりはそこまでなく、単体でも十分に楽しめます。僕はたぶん、この先も一生このシリーズを推し続けると思います。それくらい好き。

こちらも先日よりアマプラ見放題に追加されたので、マジでみんな見て!お願い!!
※余談: 新年入ってからいきなりアクセス数増えたなと思ったら、見放題に追加された後この感想ブログが検索上位に来ているようで、多くの人の目に止まっているみたいです。ありがたい限り。

 

『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』

chainsawman.dog

原作は好きで前から読んでいましたが、レゼ篇は「なんかいきなりラブコメみたいな展開が始まったけど、なんだこれ…?」って感じで全然乗れなかったんです。

でもこの劇場版は、そんな僕の思いを払拭するほど面白かったです。アクションは動きすぎなくらいヌルヌルで迫力満点、エモいところはよりエモく、切ないラストに沁みすぎる米津×宇多田の主題歌など、全てにおいて高水準で、原作の良さを何倍にも引き上げているように思いました。

特にレゼのキャラとしての魅力は、原作を遥かに凌駕しているのではないかと。あれは沼に引きずり込まれるわ…。

 

『爆弾』

wwws.warnerbros.co.jp

見て良かった、という観点だと、2025年No.1かもしれない。

そこまで期待せずに見たら、めちゃくちゃ面白くてビックリ。ほぼ取調室での会話劇ながら、最初から最後まで緊張感が途切れず、最後まで飽きることなく鑑賞することが出来ました。

知り合いに「いかにも男の人が好きそうな話」とバッサリ言われたのもいい思い出(笑)

 

感想書けなかった映画 Ver.2025

去年は分けましたが、今年はめんどいので一緒に書いちゃいます。

こちらもランク付けなどはせず、僕が鑑賞した順番に簡単に感想を書かせていただきます。

 

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』

www.gundam.info

ネタバレされないうちに見に行って良かった。

おぉーそうくるのね、という感じで非常に楽しめました。僕はガンダムにそれほど強いこだわりがあるわけではないので、素直に受け入れられたというのもあるかもしれません。

ちなみにTV版はまだ全く見れてないです…。

 

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』

mcv-movie.jp

第2回 日本ホラー映画大賞を獲った短編を長編化した作品。

僕は元になった短編の方が好きかなぁ。特に最後の展開、あれ要ります…?でもあれがないとただ何も起こらず終わるだけだし…。

ビックリさせる系ではなく、ジンワリとした怖さがずっと続くような作風は好みでした。

 

『野生の島のロズ』

gaga.ne.jp

これは大変良かったです。感想書きたかったけど、引っ越しの時期と重なってゴタゴタしていたので書けませんでした。

号泣ポイントがいくつもあって、ハンカチ必須な作品だと思います。

 

『アマチュア

www.20thcenturystudios.jp

期待値低めで見たので、思ったよりは楽しめました。でも突き抜けるほどの面白さがあったかと言われると、そこまでではないかな…。どんなオチだったっけなーと思いだそうとがんばってるんですが、どうにも思い出せない…そんな感じです。

 

『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』

lupinthe3rd.com

これは微妙でした。

終始だれがなにやってるのかよくわからず、よくわからないまま何も解決せずに終わった、という印象。小池健版ルパンの集大成という位置付けですが、これで集大成というのはちょっと…。この先に真の集大成!みたいなのがあればまだ許せるんですが、たぶん無いんだろうなぁ…。

 

『国宝』

kokuhou-movie.com

僕が何か言う必要もないくらい、2025年を象徴する作品ですね。

上映時間は約3時間と非常に長いですが、それに見合うくらいに圧巻の作品だと思います。特に歌舞伎のシーンは、映画館の大画面で見ると実際に舞台で見ているくらいの臨場感があるので、それだけでも映画館へ行く価値があるかと。

 

仮面ライダーガヴ&ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー Wヒーロー夏映画2025』

gavv-gozyuger-25movie.com

ガヴもゴジュウも全然見れてないので見に行くか迷ったのですが、見に行って本当に良かった。

特にガヴは、(見てないけど)TVシリーズの全てが詰まっている素晴らしい作品で、普通に号泣しました。ゴジュウも「みんな特別!全員主人公!」って感じで、劇場版らしい特別感もあってすごく良かったです。

 

『ChaO』

www.chao-movie.com

アニメーションはずっとヌルヌル動いていて、とにかく素晴らしかったです。

でもストーリーは凡庸な印象で、更に随所に挟まれるギャグが古臭すぎてずっと滑っていたような。面白くなりそうでなりきれない、惜しさを感じさせる作品でした。

 

バレリーナ The World of JOHN WICK』

ballerina-jwmovie.jp

間違いのない面白さ。

シリーズお馴染みの斬新なアクションは、本作でも健在。ジョンもチラッと出てきますが、なんかもうターミネーターみたいな扱いになってて笑いました。

アナ・デ・アルマスはホントかわいいよねー。

 

『トロン:アレス』

www.disney.co.jp

これもっと評価されてもいいと思うんですが、全然話題になってないのどうして…?人工知能の暴走や自立みたいな大枠は、それこそターミネーターなどでこすり倒されてきた題材だからでしょうか。

少なくとも僕はかなり楽しめました。

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント 小さな挑戦者の軌跡』

www.g-tekketsu.com

ウルズハント本編はホントにゲームのアニメパートをそのまま繋ぎ合わせたような感じで、ダイジェスト感がすごかったです。

対して、同時上映の『幕間の楔』は完全新規なだけあってとても良かった。この労力をウルズハントの新規カットに回してくれれば…。

あとエンディングの映像がとにかく素晴らしく、ここが1番良かったかも。

 

『シェルビー・オークス

movies.kadokawa.co.jp

僕の2025年の映画締めはコイツでした。

ガチホラーって未だに見るの怖くて躊躇ってしまうんですが、これはミステリー要素も強くてビビリな僕でも楽しめました。

ただこういう作品の場合、超常的な存在はハッキリ映さない方が好みかもなー、と思ったり。

 

おわりに

こうして振り返ってみて初めて気付きますが、感想書けなかった作品、こんないっぱいあったんですね。既に正月に3本見てるので、今年も感想書かずじまいの作品がたくさん出そうな予感。

 

そういえば、今年は当ブログを初めて5周年の年になります。わぁめでたい。

といっても、特に何かやるつもりは全く無く。あくまで自己満足のためにやっているブログなので、今後も気負わずにのらりくらりとやっていきたいと思います。気負うのは実生活だけで十分。

万が一10周年まで続くようだったら、流石にその時は何か考えます。その時点での人生ベスト10!みたいなブログでも書こうかしら。ま、その時になってみないとですね。

最近のお馬さんといえばこの方。マジェードさん。

ということで、今年も当ブログをどうぞよろしくお願いします!

ではまた。

映画『果てしなきスカーレット』感想(ネタバレ)

映画『果てしなきスカーレット』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

時をかける少女』や『サマーウォーズ』などで知られる細田守監督の4年ぶりの最新作、果てしなきスカーレット

父を殺された主人公が、敵討ちのために冒険を繰り広げる、復讐劇となっています。

 

細田監督の前作『竜とそばかすの姫』の感想も当時書きましたので、良かったらこちらもどうぞ。

blacksun.hateblo.jp

 

もくじ

 

概要

本作は、シェイクスピア作の悲劇『ハムレット』をベースとし、現代風に描きなおしたような作風が特徴となっています。というか、スカーレットと聖以外のキャラはほぼハムレットまんまなんですね。

前作も『美女と野獣』を細田流に描きなおした作風でしたし、こういうの好きなんですかね。それとも完全オリジナルで脚本を書く力がないか…。

 

本作でも原作・脚本・監督を務めるのは、細田守
言わずもがな、今や日本を代表するアニメクリエイターのひとりですね。

アニメーション製作ももちろん、細田監督が設立したスタジオ地図が担当。

 

キャストは、主人公の声を芦田愛菜、共に旅をする青年を岡田将生、そのほか役所広司市村正親山路和弘柄本時生青木崇高染谷将太など、実力派の俳優陣が務めています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

ここは、死者の国。

中世デンマーク王国の王女、スカーレット(声:芦田愛菜)は、父を殺した張本人、クローディアス(声:役所広司)への敵討ちに失敗し、この地へと堕とされました。

絶望の中、消えていく運命に身を委ねようとするも、この地でもクローディアスは己の欲望のままに人々を支配していることを聞き、今度こそ復讐を果たすべく立ち上がります。

道中、現代日本で看護師をしている(声:岡田将生)という青年と出会い、なりゆきで共に旅をすることに。敵味方関係なく命を救おうとする聖の優しさに触れ、荒みきったスカーレットも徐々に心を許していきます。やがて、彼女は自身の生きる意味を見つめなおしていき――。

というのがあらすじ。

 

感想

ごめんなさい。僕はあんまり面白いとは思えませんでした

既にネットではものすごい袋叩きに遭っている本作ですが、僕もだいたい同じような感想です。

 

まず、映像に関しては本当に素晴らしい。

前作では現実世界は手書きアニメ、電脳世界ではCGアニメという描き分けがされていましたが、本作でも同じく現実世界は手書き、死者の国はCGで描かれていました。ただ本作ではほとんどのシーンが死者の国なので、必然的にCGアニメの比率が高くなっています。前作と違ってどちらの世界でも見た目が変わらず、今どちらの世界を描いているのかわかりにくくなりそうなところを、この描き分けによって感覚的にわかるようになっているので、とても良かったと思います。

CGでありながらあえて手書きっぽくしているタッチも、個人的にはすごく好みでした。今はAIでキレイなアニメをいくらでも生成出来てしまうので、あえて手書きっぽさを意識したんだそうです。時代ですねぇ。

色彩豊かな世界観も、映画館で見るにふさわしいスケールで表現されていたと思います。

 

キャストもとても良かったです。

愛菜ちゃんの声質はちょっと幼過ぎる感じもありましたが、演技が上手なのでそれほど違和感は感じず。岡田将生の声もザ・好青年って感じでキャラに合っていました。ほかの俳優陣も本当に実力派揃いなので、しっかりとキャラに合った演技をしており、鑑賞におけるノイズは全くありませんでした。

 

 

だがしかし。
脚本が本当に良くない。

なんか、ずーっとよくわからないままなんですよね。映画始まって第一声が確か「ここは、死者の国――。」だったと思うんですが、まだ何も見せられてないので「え?どこが死者の国?」となりまして。もしかしてこの感じが最後まで続くのか…?と危惧していたら、本当にその通りだったという。

ほかにも、唐突に出てきた“見果てぬ場所”をなぜか全員が共通認識として持っていて、見てるこっちは全然ついてけないとか、聖はなんでそんな弓うまいの?とか(弓打つときの足ドン!ってやるヤツがやたら迫力たっぷりに演出されてて笑った)、フラダンスシーンをはじめキャラバンのくだり丸ごと要らなかった気がしてならないとか、渋谷のダンスシーンに至ってはあまりに意味不明かつ無駄に長くて見てるこっちが恥ずかしくなるレベルだったとか、ドラゴンは結局何だったの?とか、聖が自分の死を自覚したらなんでほかの人を殺せるようになるのかさっぱりわからんとか、挙げればキリがないんですけども。

 

「人はどんな世界、どんな時代でも争いをやめることは出来ない」
「そんな世の中で、なぜ人は生きるのか」
「人が人を思いやる気持ち、すなわち愛こそが、人が生きる理由」

とまぁ、こういったことが描きたいんだろうな、というのはなんとなく伝わってきました。普遍的なテーマですし、それ自体はとても良いものだと思います。それなのに、脚本が下手過ぎてそうしたテーマが全然伝わってこない。結構致命的だなと思いました。

 

冒頭に貼った前作の僕の感想をお読みいただくとわかるんですが、前作も脚本はまぁ~良くなかったんですよ。特に最後の方は到底受け入れられないレベルで。ただ、脚本というデカいマイナスはあれど、電脳世界のビジュアルとか、何よりベルの歌の素晴らしさとか、プラスの要素も結構あったので、総じて「なかなか良い作品だったね」という評価に落ち着いたんです。

本作はどうだったかというと、小さいマイナスがずーっと積み重なっていく感じで、それを帳消しに出来るだけのプラス要素が足りない、という印象。歌も悪夢のような渋谷のシーンと、エンディングくらいしかありませんでしたし。あ、エンディングの歌はとても良かったです。愛菜ちゃんやっぱり歌うまいねぇ。

 

見た人ほぼ全員言ってますが、細田監督が脚本書くのもうやめた方がいいと僕も思います。映像面はこの上ないくらいのクオリティを毎回お出ししてくれているのに、この脚本では台無しですよ。

今後も新作が公開されたら絶対見に行くと思うので、映像に見合うだけの脚本づくりを期待したいです。

 

おわりに

こんなもんにしときます。

いやー、ずいぶんとブログの更新をサボってしまいました。そして久々の感想がこんな酷評ばかりですみません。世間的に駄作と言われる作品でも割と楽しめる方の人間なので、ここまで言うのは自分でも珍しいと思います。でもこんな作品だったからこそブログに残そうというモチベが上がったので、そういう意味では感謝ですね(笑)

正直、あまり人におすすめ出来る作品ではありません。ですが、このまま大爆死して細田監督の次回作が立ち消えにならないよう、応援の気持ちを込めて映画館へ行ってみてはいかがでしょうか…って自分でも何言ってるかよくわかんねぇや。

ということで、映画『果てしなきスカーレット』の感想でした。

ではまた。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』感想(ネタバレ)

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

マーベルコミックを原作とした複数の実写映画を同一の世界観で描くクロスオーバー作品群、それが『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』。

2025年のマーベル映画は豊作。『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、『サンダーボルツ*』に続く3作目が、本作ファンタスティック4:ファースト・ステップです。

アメコミ史上初となるヒーローチーム、ファンタスティック・フォーを原作とした、アクション大作となっています。

 

もくじ

 

ファンタスティック・フォーとは

彼らの初登場は、1961年刊行のコミックから。

それ以前のコミックでは、ヒーローはそれぞれ個別に活動しているものでした。対して、始めからチームアップして活動しているヒーローとして初めて登場したのが、ファンタスティック・フォーです。未知の宇宙線を浴びたことにより身体に変化が生じ、様々な能力を獲得した4人の活躍が描かれています。

ヒーローものでありながら「家族の物語」を大きく打ち出したこの作品は読者に親近感を与え、高い人気を獲得。このヒットを機に、スパイダーマンやアイアンマンなどの大人気ヒーローが続々登場してきたことから、現在のマーベル・コミックの礎を築いたと言われるほどの作品です。

 

各々の特徴・能力は以下の通り。

  • リード・リチャーズMr.ファンタスティック
    天才的な科学者であり、冷静沈着なチームのリーダー。身体がゴムのように自在に伸び縮みする能力を持っている。ゴムゴムの実とか言ってはいけない

  • スー・ストームインビジブル・ウーマン
    チームの紅一点で、リードの妻。自身や触れたものを透明化出来るほか、フォース・フィールドという特殊な力場を発生させて、攻撃や防御に使用することが出来る。

  • ジョニー・ストームヒューマン・トーチ
    スーの弟。全身から炎を発生させることができ、体を炎で包んで高速で空を飛ぶことが出来る。無類の女好きという一面も。

  • ベン・グリムザ・シング
    リード、スーとは学生時代からの親友で、優秀なパイロット。岩のように頑丈な体と、ハルクに匹敵するほどの怪力の持ち主。

 

映像化の歴史

ファンタスティック・フォーは、これまでも何度か映像化されています。ネットで大人気の『宇宙忍者ゴームズ』などのアニメ作品は抜きにして、ここでは実写作品のみ言及させていただきます。

  • ザ・ファンタスティック・フォー』1994年
    こんなのあったのか、全然知らなかった…と思ったら、劇場未公開、ビデオ未発売のほぼ世に出ていない作品だそうで。コレに出ていた俳優陣が本作にカメオ出演しているらしいですが、誰かわからんのでどこに出てたとかもさっぱりわからん。

  • ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』2005年
    今は亡き20世紀フォックスが製作したシリーズ。僕はこのシリーズかなり好き。ジェシカ・アルバ演じるスーが思いっきりお色気要因なのは、時代を感じさせます。

  • ファンタスティック・フォー:銀河の危機』2007年
    2005年版の続編。シルバーサーファーがカッコよかった思い出。あと原作者のスタン・リーが、リードとスーの結婚式のシーンにカメオ出演していたのが強烈に印象に残っています。

  • ファンタスティック・フォー』2015年
    これまでの作品とは繋がりのないリブート版。コレは正直、酷かったですね…。なんか終始暗くて面白味が無いし、オリジンをタラタラやって話が全然進まない。最終的に、映画が始まらないまま終わった、という感じ。続編を匂わせる前に、ちゃんとした作品を作ってくれよ…。
    コレが面白ければデップーのように続編的立ち位置でMCU入り出来たかもしれませんが、この出来ではそうなるはずもなく、再リブートという形に。

  • ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』2022年
    ここからはMCUでの登場作品について。
    この作品では、別次元のヒーローチーム、イルミナティのメンバーとして、ジョン・クラシンスキーが演じるリードが登場しています。しかし、ワンダに舐めた口をきいたことで瞬殺され、いいとこなしで即退場してしまいました。

  • デッドプール&ウルヴァリン』2024年
    次元の墓場、虚無空間(ヴォイド)にて、2005,2007年版のクリス・エヴァンス演じるジョニーが登場。クリエヴァMCUではキャプテン・アメリカ役でおなじみの俳優であるため、劇中においても観客にとっても大きなサプライズでした。

 

概要

そんなこんなで、本作。
本作はこれまでの実写版とは全く関係のない、再リブート作品となります。

 

本作の特徴は、なんといってもその世界観。

“神聖時間軸”だの“アース616”だの言われてもワケわからんと思いますので割愛しますが、これまで描かれてきた世界とは別の次元=マルチバースを舞台としているため、ほかのMCUヒーローとの繋がりは全くありません。冒頭に出てくるマーベルスタジオのロゴも、マルチバースだからなのか特別仕様になっていて、まんまとテンション上がりました。また、時代も1960年代をモチーフとしているそうで、レトロ・フューチャー感が溢れる、新しくもどこかノスタルジーを感じさせる世界観を楽しむことが出来ます。

さらに、世界の命運を握る壮大な戦いが描かれているのとは対照的に、原作同様、核にあるのが「家族の物語」であるという点も特徴的。家族や身近な人物への愛情が重要な要素となっており、ヒーロー作品でありながら非常に親近感を感じさせる物語となっています。

 

監督を務めるのは、元子役という経歴を持つ、マット・シャックマン
MCU初のドラマシリーズ、『ワンダヴィジョン』の製作総指揮を務めたことでも知られています。

脚本は、トム・クルーズ主演の『宇宙戦争』や『猿の惑星』最新作などの脚本も務めたジョシュ・フリードマンと、『ゴジラvsコング』や『トランスフォーマーONE』のほか数々のMCU作品でも脚本を書いている、エリック・ピアソン

 

キャストはいつも通り超豪華。

超人気シリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』、スター・ウォーズのスピンオフ『マンダロリアン』、人気ゲームを実写化した『THE LAST OF US』など、ドラマを中心に数々の話題作で主演を務めている、ペドロ・パスカル

Netflixのドラマ『ザ・クラウン』で英国アカデミー賞を受賞し、その後は『ワイルド・スピード』や『ミッション:インポッシブル』などの人気シリーズに出演している、ヴァネッサ・カービー

Netflixのドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』への出演で知られ、『クワイエット・プレイス:DAY1』や『グラディエーター』など話題作への出演が続く、ジョセフ・クイン

MARVELのNetflixシリーズ『パニッシャー』にも出演しており、『一流シェフのファミリーレストラン』ではエミー賞助演男優賞を受賞した、エボン・モス=バクラック

これら俳優陣が、メインキャストを務めています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

アベンジャーズらのいる世界とは異なる時間軸の世界。

未知の宇宙線を浴びたことで特殊な能力を獲得したヒーローチーム、ファンタスティック4は、この世界で唯一のヒーローとして、世界を守っていました。

チームリーダーのリード・リチャーズMr.ファンタスティック(演:ペドロ・パスカル)とスー・ストームインビジブル・ウーマン(演:ヴァネッサ・カービー)との間に新たな命が誕生するというニュースは、瞬く間に世界中に知れ渡ります。スーの弟ジョニー・ストームヒューマン・トーチ(演:ジョセフ・クイン)と、2人の親友ベン・グリムザ・シング(演:エボン・モス=バクラック)も、すっかり歓迎ムード。

そんな時、銀河の彼方より謎の存在、シルバー・サーファー(演:ジュリア・ガーナー)が現れ、「ギャラクタスにこの星は喰われ、滅亡する」と告げられます。突如訪れた世界の終焉を防ぐため、リードたちは“世界を喰らうもの”ギャラクタス(演:ラルフ・アイネソン)のもとへ向かい、地球を滅ぼさないよう説得を試みます。

しかし、滅亡を回避する条件として提示されたのは、「産まれてくるスーの子供を差し出す」こと。彼らは世界の命運と家族の命という、究極の選択を迫られることに――。

というのがあらすじ。

 

感想

素直に、とても面白かったです。

最近のMCU作品は感想を書くときに、「僕は好きだけど~」とか「面白かったけど~」とか、含みのある言い方ばかりになっていましたが、今回は率直に「面白かった!」と言える作品になっていると思いました。

 

満を持してのMCU登場

上で書いている通り、ファンタスティック・フォー(以降F4)は何度も映像化されているほどの大人気ヒーローチームであるため、当然MCUへの登場も熱望されてきました。ただ、版権の問題などがあり、なかなか実現には至らず。しかし、2019年にディズニーが21世紀フォックスを買収したことで版権が整理され、ついにMCU入りが実現しました。
余談ですが、「21世紀フォックス」というエンタメ会社があって、その中の映画製作スタジオが「20世紀フォックス映画(現:20世紀スタジオ)」なんですね。ややこし知りませんでした。

ちなみに、デップーやX-MENも、同様の理由でMCU入りしています。スパイディはソニーが版権を持っており、「期間限定レンタル」という形でのMCU入りなので、ちょっと事情が違います。

 

そうした大人の事情もあり、ようやくMCUへ登場したF4。

しかしそうなると、「F4ほどのヒーローチームを今更新参者として出すのか?」「古参だとしたら、今までMCUに出てこなかったことをどう説明するのか?」といった、メンドクサイオタクたちの疑問がどうしても出てきてしまいます。

それらの疑問を、製作陣はMCUで現在展開中の“マルチバース”を利用する形で、半ば強引に解決してみせました。「彼らはマルチバースの住民だから、アベンジャーズたちとはこれまで無関係だったんだよ」ということですね。うまいっちゃうまいけど、であればもうちょい早く登場させられなかったのか…?と思ってしまう。いろいろ大変だったのかもしれませんが、観客側はそんなこと知ったこっちゃないですからね。

 

そういえば、これまでのMCUはメインの時間軸からマルチバースへ行く、もしくはメインの時間軸にマルチバースが干渉してくる、というパターンだったと思いますが、今回は完全にマルチバースが舞台なんですよね。時間軸の外が主な舞台だった『ロキ』や『デップー3』のような作品はありましたが、最初から最後まで別の時間軸が舞台なのは、もしかしてF4が初めてかも?

正直、今思うとマルチバースが舞台でも良かったんじゃ?と思う過去作品いっぱいありますけどね。『シャン・チー』とか、『ムーンナイト』とか、『シー・ハルク』とか、他のキャラとの関わりがほとんどない作品とか特に。

 

余計なことをしていない

先日公開されたDCUの『スーパーマン』と同様、本作でもF4のオリジンに関しては、TV番組のオープニングという形でダイジェストでサラッと終わります。あちらよりは長かったですが、そこまで長過ぎない、いい塩梅だったかと。TV番組という見せ方もオシャレで良かったです。

それと、F4は既に活動開始して4年経っているという設定なので、メンバーそれぞれがしっかり成熟しており、未熟さからくる余計な諍いや苦悩などがなかったのも、個人的には良かったと思います。そういうのがあった方が、キャラの成長が垣間見れて物語として面白くなる、という意見もよくわかるんですけどね。これはこれで良かった、というのが僕の感想。

 

ストーリー的にも、無駄のない良くまとまったものだったと思います。

面白味がない、と言ってしまえばそれまでなんですが、そもそも複雑なストーリーや、国際問題やら人種問題やらをヒーローものに求める必要はないわけで。ヒーローがカッコいいアクションで市民を助け、悪者を懲らしめてくれればそれでいいんです。そういう意味では、本作はしっかりとそれに応えてくれたのではないかと思います。「こういうのでいいんだよこういうので」と、僕の中の五郎さんもニッコリです。

まぁ、妊婦を宇宙へ連れて行くのとか、いくら出産予定まで日があるからとはいえ、船の中になんの設備も用意してないのは流石にどうなんだ、というのはちょっと気になりましたけど。

 

F4はみんないい人

頭でっかちで常識はずれなところがありつつも、誠実で正直なリード。正直すぎるあまりに要らんこと言っちゃうところも、愛嬌があって面白かったです。

最も大人で、実質チームリーダーなスー。そういやサーファーに「この星の守護者はお前たちか?」と聞かれたときに、「そうよ」と返事したのもスーでしたね。家族のこととなると、声を荒げたり情に訴えたり火事場の馬鹿力を発揮したりと、とにかくすごかった。

軽口叩きで女好きな面は控えめになり、「気になる人の本当の気持ちを理解しようとし、その思いに寄り添える男」という感じに成長していたジョニー。シルバーサーファーを説得する場面は鳥肌ものでした。

「気は優しくて力持ち」をそのまま形にしたようなベン。みんなの気持ちを汲んで、意見は尊重しつつ、優しくアドバイスする彼は、まさにチームの大黒柱として機能していました。

こんな感じで、各キャラに嫌なところがほぼない、というのも、とても良いと思いました。リードは不必要なほど正直すぎて若干ストレスでしたし、スーの情に訴えるスピーチは「いやそんなん言われても誰も聞く耳持たんやろ」と思っちゃいましたし、ジョニーやベンは「面白味がない」と言われればそれまでだし、思うところがないわけではないんですけども。それでも、総じて好きになれるくらいにはみんな良いキャラだったと思います。

 

なんか、公開前に俳優陣の失言や政治的な発言がどうのこうのとかありましたが、ぼくはそういうのあまり興味がなくて。ジョナサン・メジャースの暴力事件とか、エズラ・ミラーの奇行とか、目に余るものは流石に反応しちゃいますが、基本的には「作品が面白ければ良し」なスタンスです。おかげで僕は、変なフィルターとかかけずに素直にキャラクターに感情移入することが出来ました。

最近そういうのやたら気にする人が増えたような気がしていて、「別にどうでもいいやんそんなこと」と過剰に逆張りしているところもあるかもしれません。いやでも、わざわざ自分から作品を楽しめなくする必要なくないですか?悪いところばかり探す批評家みたいなことはしたくないんですよね。せっかくなら最大限作品を楽しみたい。だから僕はずっと、減点方式ではなく加点方式で映画を見るようにしています。(そういう見方しか出来ない、ともいう。)

 

これからどうなるヴィランたち

いきなりオチから言ってしまいますが、最後はギャラクタスを時空の彼方へ追いやることで、地球を救ってみせました。

「いや倒さないんかい」という声が聞こえてきそうですが、僕はなんとなく、トンチでドルマムゥを追い返した『ドクター・ストレンジ』1作目を彷彿とさせて、ニヤリとしてしまいました。アレ好きなんですよね、終わらない無間地獄に誘い込んで「もういいって!わかったから!」ってやるあのオチ。「どうやっても倒せない相手を知略(とスーの根性)で追い返す」という本作のラストも、それに似たものを感じて、なんかすごく良かったです。

 

それにしても、今回のヴィランは今後どうなるんですかね。

特にシルバーサーファーは、最後にギャラクタスに反旗を翻して一緒に時空の彼方へ飛んでいきましたが、今後味方として登場したりするんでしょうか。でもあの銀色の体やサーフボードはギャラクタスから与えられたものっぽいし、それを取り上げられたら生きていられなさそうで、ちょっと心配。

ギャラクタスはまぁ…どうでもいいかな(笑)

 

どのようにアッセンブルするのか

ポストクレジットにて、次のアベンジャーズに繋がるであろう“あのキャラクター”がチラッと登場しました。

このキャラはF4と同じ時間軸にいるのか?だとしたらその正体は?リードとスーの息子、フランクリンに隠された秘密とは?『サンダーボルツ*』のポスクレでF4がチラッと出てきましたが、彼らはどのようにしてアベンジャーズのいる時間軸へ行くことになるのか?

この辺がカギになってきそうで、非常に楽しみです。

これまでに登場してきたヒーローたちが一堂に会する超大作、『アベンジャーズドゥームズデイ』は、来年末に公開予定。それまでは、僕も何としてでも生き延びねばなるまい。

 

…って、次のMCU映画はアベンジャーズだとばかり思っていましたが、スパイディ4作目、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』がその前に公開予定らしいですね。最近の評価の低迷を受けて、大人気のスパイディで盛り返したろ!って感じで早めに公開することにしたのかな。楽しみだけど、公開を急ぐあまり作品のクオリティがおざなりに…ってのだけはやめて欲しいところ。

 

おわりに

最後に、お手伝いロボットのハービー(H.E.R.B.I.E.)が可愛すぎた、ということだけ付け加えて、以上になります。

MCU全盛期とまではいかずとも、フェーズ2あたりの作品を見ているときのような、そんな印象。良くも悪くも「奇をてらっていない」というか、「実直に作られている」というか、そんな感じです。…って伝わりますかね。少なくとも、2015年版より遥かに面白いのは間違いないかと(小声)。

MCU入門、ひいてはヒーロー映画入門としてもちょうどいい作品だと思いますので、夏休みのお供に、鑑賞してみてはいかがでしょうか。無限のお城で鬼退治もいいけど、コッチも楽しいですよ。

ということで、映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の感想でした。

ではまた。

映画『スーパーマン(2025)』感想(ネタバレ)

映画『スーパーマン(2025)』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

DCコミックを原作とした実写映画のシネマティック・ユニバース、それが『DCユニバース(DCU)』。

低迷し続けていた『DC・エクステンデッド・ユニバース(DCEU)』より仕切り直しが図られ、新たなユニバースとして生まれ変わりました。まぁ、一部は残留したり別の世界観として継続したり、まだ尾を引いているようですけど。未練がましいというかなんというか…。

 

賛否両論(否多め)だったDCEUですが、個人的には好きな作品いっぱいあったし、打ち切り漫画みたいな終わり方でもったいないなぁという思いが強かったり。まぁ、それ以上にDCUへの期待感も高いですけどね。

DCEU作品はいくつか感想を書いておりますので、良かったら併せてお読みいただけますと嬉しいです。

DCEU カテゴリーの記事一覧 - GORGOM NO SHIWAZAKA

あ、『ブルービートル』見るの忘れてた…。これだから劇場スルーは困る…。

 

そんなこんなで、紆余曲折ありつつも新生したDCUの劇場作品第1弾が、本作スーパーマン

これまで幾度となく映画化されてきた元祖スーパーヒーロー、スーパーマンを主役とし、彼の新たな活躍を描いたリブート作になっています。

 

もくじ

 

スーパーマンとは

スーパーマンを知らない人はいないと思いますが、一応。

 

1938年刊行のコミックで初登場した世界で最初のヒーロー、それがスーパーマンです。

「空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!!」

のキャッチフレーズはあまりにも有名。

 

太陽光をエネルギー源とし、ビルを軽々と持ち上げる怪力、銃弾を受けても傷ひとつ付かない耐久力、ジェット機より速い飛行能力などなど、強そうな能力は大体持っています。目から熱光線を出したり、吐く息で竜巻を起こしたりといった実用的な能力や、スーパー催眠術やスーパー数学といったトンチキ能力まで、もはやヤケクソのように強さが盛られ続けているのが面白い。

そのエポックメイキングな存在は当然、後年のコミック、映画、アニメに多大な影響を与えています。『ドラゴンボール』の孫悟空とか、ほぼまんま同じ出自ですし。スーパーマンがいなければ、日本の漫画文化もこれほど発展しなかったと言っても過言ではないんじゃないでしょうか。

 

本作でもそうした設定はほぼそのまま活かされていますが、彼が地球に来た経緯やスーパーマンとして活動を始める経緯などはバッサリカットされ、最初に字幕でサラッと語られるだけとなっています。映画が始まった時点で既にスーパーマンとして市民に認知されているし、ロイスとは恋人同士だし、ルーサーとは敵対しています。

「いちいち描き直さなくてもみんな知ってるよね?」という制作側の思いを感じますし、何より細かい設定なんて知らなくても十二分に楽しめる作品になっているので、全く問題ない、むしろ正解だと思いました。

 

概要

DCEUでヘンリー・カヴィルが演じたスーパーマンは、さながら全知全能の“神”のように描かれていましたが、今回のスーパーマンは感情的になったりそれによってピンチに陥ったりと、非常に“人間”らしく描かれているのが特徴。それによって親近感が湧き、応援したくなる魅力を生み出しています。まぁ、僕は強すぎて恐怖すら感じるカヴィルマンも大好きですけどね。

 

本作にて監督・脚本を務めるのは、ジェームズ・ガン

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』などの監督として知られ、現在はDCスタジオの代表としてDCUを総括する立場となっています。そんなガン監督が手掛ける本作は、今後のDCUの方向性を決める非常に重要な作品であると言えます。

 

今回スーパーマンを演じるのは、Netflix配信のドラマ『ザ・ポリティシャン』などに出演した、デイビッド・コレンスウェット
ヒーロースーツを着る際には肉襦袢を下に着用して体を大きく見せるのがお約束ですが、デイビッドはそれをせず、過酷なトレーニングによって筋肉を大幅に増強し、その鍛え上げた己の肉体のみであの見事なバルクを実現しています。『ブラックアダム』のドウェイン兄貴と同じですね。兄貴は映画のために鍛えたわけではなく、普段から鍛えてますけど。

そのほか、AmazonPrimeVideo配信のドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』で主演を務めたレイチェル・ブロズナハン、『X-MEN』シリーズや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などに出演しているニコラス・ホルト、ガン監督作品常連のネイサン・フィリオン、『トワイライト』シリーズなどに出演したエディ・ガテギ、『マダム・ウェブ』にて3人娘のひとりを演じたイザベラ・メルセドといった俳優陣が出演しています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

アメリカ・メトロポリス(※架空の都市)

この街でデイリー・プラネット新聞社の記者として働く、クラーク・ケント(演:デイビッド・コレンスウェット)。その正体は、人々を守る最強のヒーロー、スーパーマン

しかし、中東の小国、ボラビア共和国の内紛に介入したことで、国際問題に発展。スーパーマンは自身の力の使い方を問われることに。また、新聞社の同僚であり恋人であるロイス・レイン(演:レイチェル・ブロズナハン)とも、その件で喧嘩になってしまいます。

さらに、スーパーマンを毛嫌いしている大富豪、レックス・ルーサー(演:ニコラス・ホルト)も、この機に乗じて彼を社会的、精神的に追い詰めてきて――。

というのがあらすじ。

 

感想

これが見たかった…。

まさに、僕が見たかったものが詰まった作品でした。

 

等身大のスーパーマン

まず、あのスーパーマンが負けるところから始まるのが衝撃的で。開始数分で、いきなりググっと心を掴まれてしまいました。

これまで描かれてきた、「完全無欠・絶対無敵のスーパーマン」ではないと、冒頭からいきなり宣言しているわけです。これが非常に面白いと思いました。DCUにおけるスーパーマン、ひいては彼をはじめとする全てのヒーローは、決して“人間を超越した存在”ではないんだと。映画を見ている皆さんと同じように、彼らも“ひとりの人間”なんだよと。そういう制作側の思いが伝わってきました。超然としたヒーロー像も素敵ですが、こちらの方がより今風な感じがします。

その後も、怒ったり迷ったり悩んだりするけれど、それは全て彼の根底にある、市井の人々だけでなくイヌやネコ、さらにリスまでも救おうとする“優しさ”によるもの。その優しさは、地球の父ちゃん母ちゃんが愛情たっぷりに育ててくれた賜物なのがまた泣ける。彼自身も知らなかった出生の秘密が明かされ、存在意義を問われることになっても、「どう生まれたか、どう生きてきたかじゃない。これからどう生きるかが大事」という父ちゃんの言葉は非常に普遍的で、だからこそ心に響きました。すぐ泣く地球の父ちゃんと一緒に、僕もボロボロ泣いてしまいました。

 

また、今回のスーパーマンは、結構苦戦することが多いのも特徴かなと。スーパーマンが弱くなったわけではなく、敵が強すぎるって感じなのがまたなんともうまい。コレ、今後やるかもしれないクロスオーバーの際にも活きてくるように思いました。

あまりにも強すぎると↑みたいになるし、チームアップする意義がわからなくなりそうなので、今回のスーパーマンは非常にいい塩梅なのではないかと思いました。

まぁ、クロスオーバーはまだやるのかわかりませんけどね。過去の失敗から、恐らく慎重になっていると思いますし。

 

スーパードッグ・クリプト

開始早々ボロボロのスーパーマンに呼ばれて参上するのが、スーパードッグ・クリプト。とある人物より預かっている犬で、スーパーマンに匹敵する身体能力や飛行能力などを持っています。

 

このクリプトがね、もうね、かわいすぎるって!!

しつけはなってないし、本来の飼い主ではないスーパーマンに完全になついてはいないけれど、ちゃんとやることはやってくれるとってもいい子。途中ちょっと酷い目に遭ったりして胸が痛かったですが、最初から最後まで大活躍してくれて、犬好きとしては嬉しい限り。

コミックなどではラブラドール系の大型犬として描かれることが多かったクリプトですが、本作ではテリア系の小型~中型くらいの長毛の犬種になっています。ガン監督の飼っている愛犬がモデルになっているそうで、原作ファンからは賛否の声が上がっているんだとか。僕はかわいけりゃ万事OK!朝起きたらお腹の上で尻尾フリフリしながら上目遣いで見つめてくるとか、反則級のかわいさ!ボコボコにされる勢いでじゃれつかれても、家中を破壊されても、このかわいさの前では全部許しちゃう。

 

意外にも、実写映画でクリプトが登場するのは本作が初なんだそうで。2022年のCGアニメ映画『DC がんばれ!スーパーペット』では主役だったので、てっきり前々から出てるものだと思っていました。(クリストファー・リーヴ版とかも見てはいるんですが、細かいところは覚えてない…。)スーパーマン映画の歴史に、また新たな1ページが刻まれたわけですね。

 

ヒーローチーム、ジャスティス・ギャング

と、このままではクリプトのかわいさだけ書いて感想終わっちゃいそうなので、この辺にしといて。

雇われヒーローチーム、ジャスティス・ギャング(JG)も最高にいいキャラたちでした。

  • ガイ・ガードナーグリーン・ランタン(演:ネイサン・フィリオン)
    宇宙の治安を守る自警団的な組織、グリーン・ランタン・コァのメンバー。指にはめたパワー・リングから発せられる緑色の光は、彼がイメージした通りの実体になる。要は何でも作り出せる能力の持ち主。JGの名称は彼の考案で、ほかのメンバーは反対してたり。

  • Mr.テリフィック(演:エディ・ガテギ)
    天才的な科学者であり、発明家であり、アスリート。JGの実質的なリーダー。様々機能を持つ金属球・Tスフィア、移動用ビークルTクラフトなどを駆使して戦う。メカニック担当っぽいけど、バリバリ前線に出るし、戦うとめちゃくちゃ強い。

  • ホークガール(演:イザベラ・メルセド)
    特殊な金属・エヌスメタルで出来た翼で空を飛び、同じ金属製のメイスで敵をなぎ倒すパワーファイター。コミックでは、『ブラックアダム』に登場したホークマンと同様、古代エジプトの王族が転生した存在であり、彼とはどんなに転生を繰り返しても結ばれる運命にあるらしいけど、DCUでもその設定なのかはまだ未知数。

これらのメンバーで構成されたチームで、映画でもスーパーマンに対抗心を燃やしたり共闘したり、存在感を発揮してくれています。

 

彼らのちょっとやさぐれてるというか、ドライというか、ヒーローなのにちょっとヒーローらしからぬ感じが、非常にガン監督作品らしいキャラに仕上がっていて、とっても良かったです。みんな最高でしたが、個人的にはホークガールが特にお気に入り。『マダム・ウェブ』でクールなキャラを演じてた子が、今度はワイルド系のキャラを演じてるのがすごい。そしてかわいい。

テリフィックはワンカット(風)で大量の軍人たちをノックアウトするシーンが見応え抜群でしたし、グリーン・ランタンはファ○クサインで軍隊を蹴散らすシーンが最高。

 

宿敵、レックス・ルーサー

今回ヴィラン(敵役)として立ちはだかるのは、コミックでも映画でもたびたび登場する宿敵、レックス・ルーサー

演じるニコラス・ホルトがまた、バッチリ役にハマっていました。多分、彼がスーパーマンと対立する理由って「自分より目立ってるのが許せない」みたいなめちゃくちゃ幼稚なもので、それが端々から見えてくるのがすごく良かったです。誰よりも頭がよく、誰よりも金持ってるのに、自分を悪く言うやつを牢獄に閉じ込めたり、大量のお猿さんを使ってスーパーマンの悪口をSNS等に書かせるネガティブキャンペーンをやってみたり、絶妙に小者感を演出していて素晴らしかったです。

 

最後の涙も、「負けた…」って感じではなく、「マジでムカつくわアイツ…」って感じだったのがとても良き。

 

ちょっと気になったところ

本作は良いところばかりで、清廉潔白で優等生的な作品に仕上がっていると思いました。ですがそれゆえに、ガン監督らしいブラックさがもう少し欲しい、と思ってしまったのも事実。

いやまぁ、スーパーマンでそれをやるのはどうなんだと自分でも思いますし、ちゃんとJGの面々でガン監督らしさを見せてくれたしで、不満というほどのものでもないんですけどね。これ以上やったら「こんなのスーパーマン映画じゃない!」ってなるだろうし、本作が絶妙なバランスを保つよう考え抜かれているであろうことはわかっています。要は無いものねだりですわ。

 

それと、最後にDCU次作『スーパーガール』で主演を務めるミリー・オールコックがチラッと出てきてテンション上がったんですが、それと同時に『ザ・フラッシュ』に登場したサッシャ・カジェ版のスーパーガールはもう見れないのかな…と寂しい気持ちになりました。

あのやさぐれスーパーガール、ホント好きだったんです。キートンバッツみたいに、どうにかこうにかまたあのスーパーガール出てきてくれないかなぁ。

 

おわりに

以上になります。

某鬼退治アニメの公開が始まる前に見てきたんですが、なかなか感想が書けませんでした。『ファンタスティック4』も鑑賞済みなので、なるべく早く感想書きたい、と思ってはいます。

 

ともあれ、本作はDCUの始まりにふさわしい、大変見応えのある作品でした。全てのヒーローの原点にして、頂点。その新たな物語を、ぜひ多くの人に見届けて欲しいです。

犬好きは必見!

ということで、映画『スーパーマン(2025)』の感想でした。

ではまた。

映画『JUNK WORLD』感想(ネタバレ)

映画『JUNK WORLD』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

監督・脚本・音楽・撮影・編集など、すべてをほぼひとりで担当し、約7年もの歳月をかけて完成されたストップモーション・アニメーション作品、『JUNK HEAD』。

インディーズ作品ながら世界の様々な映画祭で高く評価され、『シェイプ・オブ・ウォーター』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督も絶賛したとかしないとか。
デル・トロさん日本好き過ぎるのか、割と何でもかんでも絶賛してて信憑性怪しくなってるのおもろいですよね(笑)

 

僕も大大大好きな映画で、布教のために感想を書いた現時点で唯一の作品です。

blacksun.hateblo.jp

そして、その待望の続編が、本作JUNK WORLD

全三部作構想の2作目となり、前作から1000年以上前の世界を描いた、前日譚となっています。

 

もくじ

 

概要

ストップモーション、中でもパペット・アニメーションに分類される本シリーズ。ミニチュアで制作されたセットの中で、発泡ゴムなどで作られた人形を動かしては撮影、またちょっと動かしては撮影、といった風に、大変労力のかかる手法で作られています。それをほぼひとりで、しかもほかの劇場公開作品と遜色ないクオリティで作ってるんですよ?ヤバくないですか?

ストップモーションについてよくご存じないという方は、以下リンクをご参照ください。
ストップモーション・アニメーション - Wikipedia

 

撮影で使われたセットや人形は、前作では全てハンドメイドで作られているそうですが、本作では3Dプリンターによる造形や、3DCGなども使用されているのが特徴。そのおかげで、前作を遥かに超える緻密で壮大な世界観を堪能することが出来ます。

また、主人公以外の人間キャラが一切登場しなかった前作に対し、本作ではモブを含め人間が多数登場するのも特徴。前日譚なので前作と物語的な繋がりは薄いですが、“生命の樹”など前作に繋がる要素も散りばめられており、ファンを喜ばせてくれます。

 

本作でも監督・脚本・絵コンテ・編集・撮影・音楽・人形制作など、ほぼ全てに携わっているお方が、堀貴秀
控えめに言ってバケモンですよね。

そのほか、主要なスタッフが5,6名、全て合わせても10数人ほどのごくごく少人数で、本作は制作されています。キャラクターの声を当てているのも、プロの声優さんではなく堀さんはじめスタッフさんたちが全てやっています。

前作がヒットして、さぞ予算やスタッフも増えてるんだろうなぁ…と思っていたのですが、どうやら予算・スタッフ共にほんの少し増えた程度だそうで。これほどの傑作がどうして…。とか言ってる僕も、クラファンの存在は知ってたのにすっかり忘れてて、何の貢献も出来なかった人間ですけど。次こそ、次こそは必ず。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

核戦争により地上が汚染され、荒廃した世界。
人類は生活圏を地下に求め始めました。

そして、地下開発のための労働力として、人工生命体マリガンを開発。しかし、人類と同等の高度な知能を持つマリガンは自我に目覚め、人類に反旗を翻し、戦争に。結果、人類は地上を、マリガンは地下を支配することとなりました。

それから、約280年後。

地下にて、謎のエネルギーを感知。新兵器の開発を疑う人類と、それを否定したいマリガンとで、合同調査が行われることに。人類からは女隊長トリスと、彼女の世話係のロボットロビンが、マリガンからは彼らのオリジナル(始祖)であるダンテが、調査に向かうこととなります。

エネルギーを感知した場所は、かつてマリガンたちの中心都市だった、カープバール。過去に発生した大事故により、現在はゴーストタウンと化しているはずのその場所で、一体何が起こっているのか――。

というのがあらすじ。

 

感想

全人類義務教育にすべき。

…いやスミマセン、それはさすがに言い過ぎか。割と下ネタはキツイし気持ち悪いクリーチャーがわんさか出てくるしで、人を選ぶ作品だとは思います。でも少なくとも、もっともっと評価されるべき作品であることは間違いないです。だからもっと公開劇場増やして!!

 

パワーアップした世界観

まず特筆すべきは、唯一無二の世界観。

退廃的で薄暗く、スチームパンクディストピアな雰囲気の漂う美術類は、もう本当に素晴らしいとしか言いようがない。そんな世界で生きているキャラクターたちは、エイリアンやデル・トロ作品を思わせるような異形でグロテスクな見た目をしているヤツらばかりなのですが、どこかユーモラスで可愛らしく、魅力に溢れています。実写ともアニメとも異なる、独特な温かみを感じさせるストップモーションで作られているがゆえに、気持ち悪さがマイルドになっている部分は大いにあるかと。

 

そんなJUNKなワールドが、本作ではさらに進化・深化していました。

概要でも書いてますが、本作から3Dプリンターなども導入しているだけあって、特にメカや建物の造形が緻密でカッチリしたものになっていて、説得力がさらに増しています。キャラクター数も増えているので、画面がにぎやかで見ていて楽しい。

狭い通路の閉鎖的なシチュエーションが中心ながら、様々なクリーチャーやギミックを用意することで差別化を図っていた前作。それに対し、本作ではいかにもSFチックな建造物や、岩場、宗教施設、有機物のような何かに汚染された町、さらには異世界と、たくさんの舞台が用意されており、ロケーションにおいても大作映画と遜色ないクオリティに仕上がっています。この壮大な世界を堪能するだけでも、見応え抜群です。

 

余談ですが、肉肉しい何かに侵食されたカープバールの街並み、あれ発泡ウレタンで表現されているんですね。家を建てる際に隙間を埋めて気密性を高めるためによく使われている素材で、最近大工さんが家を建てる動画にハマっていてよく見ていたので、なんとなくシンパシーを感じてしまいました。まぁ、本編見ている間は全然気付かず、エンドロールのメイキング映像見てようやく気付いたんですけど。

 

字幕版(ゴニョゴニョ版)と吹替版

今回、シリーズおなじみの謎の言語で話しているのを字幕で日本語に翻訳した「ゴニョゴニョ版」と、みんな日本語で会話する「吹替版」が用意されています。僕はどちらも鑑賞しました。日本の作品なのに字幕版と吹替版があるのがなんともシュール。てか二度手間…。でもそれを敢えてやっちゃうのがまた面白い。しかも、わざわざ違う人が声当ててたりするのが芸コマ。

 

ゴニョゴニョ版はその名の通り、基本適当にゴニョゴニョ言ってるだけなのですが、ところどころ聞き馴染みのあるワードが出てくるのが、なんとも笑いを誘ってきます。この謎の言語が本シリーズの良さのひとつだと思っているので、絶対ゴニョゴニョ版の方が良いだろうな、と考えていたのですが、両方見てみるとなかなかどうして、吹替版も非常に良かったです。

プロの声優さんではないので、やはりどうしても演技力では劣るところがあり、吹替版だとそれがさらに顕著になっていました。ただこれ、最初こそ「ん?」と思ったものの、不思議とすぐに違和感を感じなくなりました。むしろそれが独特の味になっていて、作品とマッチしていてすごく良かったんですよね。ドラマや映画でも、棒読み気味なのにどこか味があって存在感のある役者さんっているじゃないですか。たぶんそんな感じなんだと思います。

とはいえ、やはり個人的には面白さがもうひとつプラスされるゴニョゴニョ版の方がオススメ。

 

ゴリゴリのハードSF

本作は、全4章構成となっています。

第1幕は割とシンプルなロードムービーで、トリス、ロビン、ダンテ、それとモース大使とそのお供テリアがカープバールに向かうまでの道中が描かれます。それとなく会話の中で用語や世界観の説明をしてくれるのがなんともうまい。ギュラ教の面々も、オネエ口調やSM風の衣装など、変態っぽい感じがキャラが立っていてすごく好き。ですが、なんだか御都合主義のような展開も多く、正直そこまで面白味を感じられずにいました。

 

しかし第2幕からは、マルチバースタイムリープタイムパラドックスが織り交じる、ゴリゴリのSF作品へと変貌します。御都合主義的だった理由も明かされ、一気に目が離せなくなるほど夢中になりました。一度下げてからぶち上げてくるとは、ニクいことしてくれるぜまったく。

ここで出てくるバステトちゃんがまたかわいくてね…。おてんば且つどこか抜けているところがあるお姫様ながら、ロビンを慕う気持ちから一生懸命がんばる彼女の健気な姿に、すっかり感情移入してしまいました。それ故に、彼女の最期には目頭が熱くなってしまったり。

 

第3幕は完全に悪ふざけパート。

タイムパラドックスにより元の次元が消滅し、主役はモース大使と腰巾着のテリアに。金根瘤のくだりはお下劣過ぎて爆笑でした。モザイクの位置わざわざずらすな(笑)

この2人がまぁークズ過ぎて清々しい。最後は簡単に騙されて、最悪のオチに。「お上は何も考えていない無能(に見える)」という、現代日本への皮肉とも取れる、のかもしれない、ような気もする。

 

そして、全てが集約する最終幕へ。

全てを思い出した子ロビンにより一切の無駄が省かれ、ギュラ教は襲撃前に撃墜、スムーズにゲートまで辿り着きます。バステトちゃんたちを死なせないために「一切関わらない」ルートを選んだ子ロビンの判断は、傑作『バタフライ・エフェクト』を思わせてグッときました。そーいや続編はクソらしいので見てないや。あと『ドニー・ダーコ』も同じパターンで続編見てない。あ、『スキャナーズ』も同じパターンだった。…ってどうでもいいですね。

 

最後にひとつ。

不満というほどのものでもないですが、前作の『人類繁盛』のような、キャッチーで中毒性抜群なエンディング曲があれば尚良かったかなと。まぁ、気合の入ったピロピロも拝めましたし、高望みしすぎかもしれないですね。


www.youtube.com

 

物語は完結編へ

ラストにて、三部作の完結編、『JUNK END』の製作開始が発表されました。

『JUNK HEAD』が公開されたときは、「興行収入によっては続編作れるかも…」みたいな感じだったので、それと比べたらものすごい進歩ですよね。公開が何年先になるのかわかりませんが、それまでは僕も絶対に死ねないな。生きる理由がまたひとつ増えました。

 

しっかし、本作がこんなにも複雑なSF作品だとは思わなかったので、完結編がどうなるのか、ますます予想がつかなくなりました。1作目のようなドッタンバッタン珍道中になるのか、本作のようなハードSFになるのか、そのどちらとも異なるものになるのか、はたまた。

生命の樹となり、マリガンにクローン以外の繁殖能力を生み出したダンテ。ギュラ教残党に撃ち落され、生ける屍となったトリス。機能停止に陥り、朽ち果てたボディはパートンへ受け継がれることとなるロビン。これらのキャラが、パートンやニコちゃんとどのように邂逅し、どんな結末を迎えるのか。今から楽しみでなりません。

 

おわりに

以上になります。

このシリーズを映画館で見れる時代に生まれて本当に良かった。僕にとっては、そう思わせてくれるだけの作品でした。次のクラファンには絶対参加しようと思うし、グッズもいっぱい買って、今後も応援していきたいと思います。

これをお読みいただいた方も、1作目はアマプラやネトフリでも見れますので、もしまだ鑑賞していないようでしたら、騙されたと思って是非一度見てみて欲しいです。そしてあわよくば、一緒に沼民(=本シリーズのファン)になりましょう。

ということで、映画『JUNK WORLD』の感想でした。

ではまた。

Amazon.co.jp: JUNK HEAD(字幕版)を観る | Prime Video

Junk Head | Netflix