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ゴルゴムのしわざか!

映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』感想(ネタバレ)

映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

仮面ライダーバイス』は、2021~2022年にかけてTV朝日系列にて放送されていた、仮面ライダーシリーズの1作。
そして、後番組として2022年から放送中なのが、『仮面ライダーギーツ』となります。

 

バイスは『仮面ライダーBLACK SUN』と同様、仮面ライダー生誕50周年記念作品”という位置づけで制作されました。ただ、『仮面ライダーディケイド』や『仮面ライダージオウ』のようにクロスオーバーはさせず、過去のライダーをモチーフとしたフォームが登場したり、ライダーオタクのキャラが登場したりするくらいに留めてあります。自身の内に潜む“悪魔”と契約を結んで“1人で2人”仮面ライダーとして戦う青年をを主人公とし、“家族”を大きなテーマとして、ストーリーが展開されました。

…とか言ってますが、僕はリバイスに関してはまだ1話も見れていないんですよね…。『仮面ライダークウガ』から連綿と続いているシリーズの中で、一切見れていないのはリバイスが唯一です。ちなみに、録画環境がぶっ壊れたせいで最初の10話くらいしか見れてない、『仮面ライダーW』が次点。他の作品は全話ちゃんと見ています。Wは見たい見たいとずっと思っていますが、リバイスに関しては最後まで見る意欲があまり湧かなかった…こんなの初めて。まぁ歳のせいもある気がします。いずれはリバイスもちゃんと見たいと思ってはいます。

 

ギーツに関しては、ボーイズトイとして展開されているリボルブチェンジフィギュア(RCF)というおもちゃの出来がめちゃくちゃ良くて、それきっかけで視聴の意欲も上がり、今のところ毎週欠かさず視聴しています。

1話目からライダーがどんどん登場しては退場していったり、戦うことに積極的ではないタイクーン(最近はそうでもないけど)がサブライダーの立ち位置にいたり、ナーゴこと祢音ちゃんがどちゃくそ可愛かったりと、毎回楽しませて頂いております。
あと個人的に良いと思っているのが、新フォームが出るペースが比較的緩やかなところ。ここ最近の作品は毎週毎週新フォームが登場し、回を追うごとに初期に出たフォームが忘れ去られる傾向にありますが、ギーツに関しては、ライダーの人数は多いものの、フォームチェンジアイテム=レイズバックルに関しては割とみんなで使いまわしながら戦っていて、なんか平成初期のライダーっぽくていいなぁと。

まさかのバッファ退場とか、DGPがリアリティショーだったことが明かされたりとか、まだまだどう転ぶかわからなくて、今後の展開も非常に楽しみです。

 

もくじ

 

概要

本作は、ギーツとリバイス、つまり現行のライダーとひとつ前のライダーがクロスオーバーする、いわゆる“冬映画”と呼ばれるものになります。今年はそこに、放送から20周年を迎える『仮面ライダー龍騎』のキャラクターも参戦し、三つ巴のバトルが展開されるのが特徴となっています。

 

監督は、数々のライダーシリーズで監督を務めている、柴崎貴行

脚本は、リバイスパートを木下半太、ギーツパートを高橋悠也と、TVシリーズでメイン脚本を務めているお二方がそれぞれ担当しています。

キャストは割愛。感想に参ります。

 

予告編


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あらすじ

かつて、五十嵐一仮面ライダーリバイ(演:前田拳太郎)、五十嵐大二仮面ライダーライブ(演:日向亘)、五十嵐さくら仮面ライダージャンヌ(演:井本彩花)らは、ギフ率いるデッドマンの軍勢と戦い、勝利しました。しかしその結果、一輝と契約していた悪魔、バイス(声:木村昴)は消滅し、一輝は彼に関する記憶を全て失うという結末に。

戦いを終えた五十嵐家には、4人目の子供、幸四郎(演:)が誕生し、家族で温泉旅行を楽しんでいました。そこへ、イザンギ(声:神谷浩史)、バリデロ(声:堀川りょう)ら、謎の敵が襲撃してきます。彼らは“ギフの遺伝子”が目的だと言い、幸四郎の中の悪魔(声:長谷川雅紀)を解放、その力で一輝たちを圧倒します。

一方、デザイアグランプリ(DGP)にも、変化が生じていました。
浮世英寿仮面ライダーギーツ(演:簡秀吉)、桜井景和仮面ライダータイクーン(演:佐藤瑠雅)、鞍馬祢音仮面ライダーナーゴ(演:星乃夢奈)のもとに、どういうわけか脱落したはずの吾妻道長仮面ライダーバッファ(演:杢代和人)が現れます。その理由は本人も知らない様子。招集された先にいたツムリ(演:青島心)も、いつもとは雰囲気が違います。

今回行われるのは、“悪魔マラソンゲーム”。悪魔をゴール地点まで運んだらゲームクリアという、これまでとは毛色の異なるルールに戸惑う一行。しかも運ぶのは、幸四郎から生まれた悪魔でした。そんなことは露知らず、ゲームクリアの為にゴールを目指す英寿たちでしたが――。

というのがあらすじ。

 

本編感想

あんまり語ることも無いので、正直記事にするほどのものでもないのですが、せっかくなので簡単に感想を書いていきます。
率直な感想としては、それなりに楽しめるけど粗も多い、いつものライダー映画、という印象でした。

 

とりあえず、僕はリバイス見てないのでわかりませんが、バイス復活はあんなにサラッとしていて良かったんでしょうか…?一輝が死の淵で何やら自問自答した結果、奇跡の力で(一時的とはいえ)バイスが復活、そしてなぜか怪我も回復…とはこれ一体。

バイスパートに割く時間が限られていたのでこんな風にしたらしいですが、TVシリーズ1年間の集大成となる結末をひっくり返すんだから、それ相応の理屈こねこねは必要だったんじゃないかなぁ、と。重要視するところがなんかズレてない?と思わざるを得ない。脚本面での不満をよく耳にするリバイスですが、その理由がこの一点だけでなんとなく察せられてしまいました。

あ、あと、イザンギ、バリデロの2人って、結局何だったの…?

 

対してギーツパートは、なかなかよくまとまっていたかと思います。まとまっていたというか、余計なことをしていないというか。
ゲームのルール書き換えってそんな好き勝手やっていいの?とか、悪魔マラソンとかやらせてないで自分らで取りに行けよとか、結構無茶苦茶やってんなーとも思いましたが、許容範囲かなと。DGPはライダー同士の妨害行為はペナルティとなるので、戦わせたいのであればルール書き換えるくらいしかないですもんね。熾烈なライダーバトルを描いた龍騎のキャラを出すのであれば尚更。

ストライダーである轟戒真仮面ライダーシーカー(演:大貫勇輔)も、非常にカッコいいデザインで良かったと思います。倒されるためだけに存在している強敵感は否めませんでしたが…。
ゲームマスターの座を奪うコラス(演:池田鉄洋)も、わかりやすい悪役でわかりやすかったです(笑)

 

龍騎勢も、全13人中3人+αだけの登場でしたが、ちゃんとオリジナルキャストで出演してくれたのが嬉しいところ。参戦理由とかそういったことは全てぼかされてましたが、語ろうとすれば確実に無理が出てくるので、これくらいの塩梅で良かったんじゃないかと。

木戸真司仮面ライダー龍騎(演:須賀貴匡)は、戦いを止めようとしている立場なのでこうしたゲームには参戦しないだろうから、謎の理由でミラーワールドに閉じ込められていたことにして、代わりに裏真司仮面ライダーリュウを出す、という判断も、英断だと思いました。最後に龍騎もしっかり登場し、ごく短い時間とは言え龍騎 vs リュウガがまた見れたので、あの頃に熱中した身としては非常にテンションが上がりました。

恐らく史上初である悪に振り切った仮面ライダーとして当時大きなインパクトを残した、浅倉威仮面ライダー王蛇(演:萩野崇)も、相変わらず良いキャラでしたね。しかし、そのキャラクター性がかき消えてしまうほどに、スーツアクターの次郎さんのお腹がどうしても気になってしまった…。他のアクターさんに任せる、という選択肢はなかったのだろうか…。

秋山蓮仮面ライダーナイト(演:松田悟志)も、実は龍騎を助けるために行動してました、という相変わらずのツンデレっぷりが微笑ましかったです。あと俳優さんが当時と一切変わらないビジュアルなのが本当に驚き。20年も経ってるんだよ…?

 

ラスト、バイスは再び消滅してしまいますが、英寿の願いによって、一輝はバイスの記憶を保ったままになりました。バイスの消滅自体を無かったことにも出来そうな気がしますが、ドラマとしてはこちらの方が良い気がするので、まぁヨシ。ただ、これがリバイスとしての正史となるのか(今後Vシネクスト等でもバイスの記憶を持った状態なのか)はよくわからん。

それから、TVシリーズでも重要な要素になるであろう、英寿の秘密がちょっとだけ明かされて、映画は終わってました。

 

おわりに

はい、こんな感じでした。

歴戦のライダーオタクを満足させるには足りない気がしますが、当時龍騎を見ていたお父さんなんかは、思い出補正ありきで楽しく見られると思います。ちっちゃいお子さんも、絶え間なくバトルが続くので、きっと楽しめることでしょう。つまり、冬休みの家族の思い出にはピッタリではないかと。

ということで、『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』の感想でした。

ではまた。