GORGOM NO SHIWAZAKA

ゴルゴムのしわざか!

映画『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』感想(ネタバレ)

映画『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

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G.I.ジョーとはそもそも、「兵士A」のような“アメリカ兵”を指す一般的な呼称なんだとか。
また、モノポリートランスフォーマーの海外展開で知られるハズブロが、1960年代より展開している男児向け着せ替えアクションフィギュアシリーズの事でもあります。

 

そのフィギュアシリーズをベースに、1980年代に『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』というアニメが放送されました。
で、そのアニメをベースに、2009年に実写映画『G.I.ジョー』が、更に2013年には続編の『G.I.ジョー バック2リベンジ』が公開されました。
んでんで、本作はその実写映画をベースに、映画に登場したスネークアイズというキャラクターのオリジンを描く、前日譚およびリブート作となります。

 

なんかややこしいですが、特に繋がりとかはないので、過去のアニメや映画を見る必要はないかと思います。というかこれまでの作品もただ悪いヤツを懲らしめるってだけなので、繋がりがあったとしても問題ない気がします。

僕は過去の実写映画2作も見てますが、1作目はなんかパワードスーツ着て暴れてたなー、2作目はウィリスとか出てきて暴れてたなー、くらいの印象しかないですし。(※誉め言葉です)
本作も、なんにも考えずに楽しめる僕好みの痛快娯楽アクション映画となっておりました。

 

今回の舞台は、東京。
そのため、敵役の平岳大や、アキコ役の安部春香、セン役の石田えりなど、日本から多くの役者が出演しています。撮影も、つくばみらい、大阪、姫路などで長期ロケが行われたそうです。更に、本作のアクション監督には『るろうに剣心』などでおなじみの谷垣健治が抜擢されるという、日本と非常に縁の深い作品となっております。

てな訳で、なんとなくふんわりとした感想をさらりと書いていきたいと思います。

 

アバンは、過去の話。
とある父子が山小屋で暮らしているところに、謎の男達が襲ってきます。サイコロを2つ振って出た目によっては生かしてやると言われるも、出た目は1のゾロ目(スネークアイズ)だったために(演:ティーヴン・アレリック)は殺され、家も焼かれてしまいます。小さい息子はなんとか逃げることに成功するも、父を殺された恨みをずっと抱えて生きていく事に。

それから時は経ち、現代。
成長した青年(演:ヘンリー・ゴールディング)は自らをスネークアイズと名乗り、いろんな闘技場を渡り歩いて賞金稼ぎをしておりました。そこへ、ケンタ・タカムラ(演:平岳大)という男が訪ねてきて、「父親を殺したヤツを見つけてやるから、俺んとこで働け」と言われ、渋々ながら働くことに。

腹を開いた魚の中に銃を詰めるヤバい仕事に従事していると、ある日同僚?のトミーという男がスパイだとして吊るし上げられ、ケンタはスネークアイズに銃を渡し、「(忠誠の証として)コイツを殺せ」と命じます。しかし、スネークアイズはこれを拒否。トミーと共にゴロツキをぶっ倒し、追われる身になってしまうのでした。

トミーの本名はトミサブロウ・アラシカゲ(演:アンドリュー・小路)といい、日本の嵐影一族というニンジャの家系の末裔との事。「ドイタシマシテ」などの時折繰り出されるカタコトの日本語が微笑ましい。ケンタとトミーはいとこ同士だったものの、一族の後継者争いでケンタがトミーを殺そうとしたために一族を追放され、その後ケンタは金と暴力に固執し、悪の限りを尽くすようになってしまったらしい。早い話が893ですね。トミーはそんなケンタを止めるために、銃の出所を探ろうと潜入調査をしていたのでした。余裕で顔バレしてるトミー本人が潜入しても意味ないだろ、というツッコミは野暮。次期党首がわざわざ出張らずともアキコとか家臣に行かせりゃいいのに、とか言ってはいけない

命を救ってくれたスネークアイズを信頼し、トミーは日本にある自分の家に招き入れます。従者のアキコ(演:安部春香)や、トミーの祖母であり現頭領のセン(演:石田えり)に怒られたりなんやかんやありつつも、スネークアイズは嵐影一族のニンジャとなるべく、修行に励んでいく――。

というのがあらすじ。

 

まず、上記の通り本作の主な舞台はTOKYOなのですが、海外の人が考える日本の風景=コレジャナイジャパンが炸裂しまくっていて最高でした。
辺り一面何もない、遠くに富士山っぽい山だけが見える空港に降り立って「TOKYO」って出てきて…ってこんな場所東京にねぇし!

その後、車に乗り込み、さながら東京観光のように各所を通り過ぎていきます。
新宿。うん、わかる。
秋葉原。わかる。
浅草。わかるわかる。
渋谷。あーはいはい。
巨大なお城。…いやどこやねんココ!(※大阪の岸和田城らしい)
最初皇居かと思いましたわ。なぜかお城の周辺もそこだけタイムスリップしたような城下町だし。

まさか本当の舞台は“東京”ではなく“凍狂”だったのか…?

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突吉こむ平が降り立った地…それが凍狂。

パシフィック・リム:アップライジング』でも最終決戦の舞台が東京でしたが、高円寺と書かれた場所から、巨大ロボとはいえ数歩歩いただけでお台場のユニコーンガンダム立像があって、更にそこから目と鼻の先に富士山があるという、ああいう「頑張って再現しようとしてるけどなんか違う日本の風景」、大好きなんですよね。富士山を出せばとりあえず日本っぽくなると考えてるとこも、オイラは好きダゼ。

中盤以降も、アメリカ映画で日本が出てくるときにありがちなネオンが輝きまくってる夜の街(もちろん光を更に強調するために雨が降ってる)や、デカデカと壁に「熱」と書かれたやたらだだっ広い銭湯など、珍妙な景色がたくさん見られてとても楽しかったです。

 

ストーリーは…まぁそれなりに面白かったのではないでしょうか。
主人公が実は敵側についていて、嵐影一族に伝わる「太陽の石」のありかを探るために潜入していた…という展開はちょっと驚きました。しかしニンジャの家のくせに警備がザル過ぎなのには笑いました。

本作の大部分が「3つの試練」とかいうスネークアイズの修行シーンなのですが、まぁ楽しかったけど、求めてたのはコレじゃないんだよなぁ…と思ってしまいました。いかんせん地味だったので、終盤のワチャワチャとしたバトルを全編で見たかったなぁ、という思い。あと肝心のアクションシーンも、スタントを多用しているのかなんかアップの画が多くて、ちょっと見辛さを感じてしまいました。ただそれは僕が夜勤明けの疲れ切った目で見たせいってだけかもしれない。

嵐影の指導者としてハードマスター(演:イコ・ウワイス)とブラインドマスター(演:ピーター・メンサー)という人達が出てくるのですが、せっかくイコ・ウワイス出てくるならもっとアクション見たかったなぁ。てかスネークアイズ役イコ・ウワイスで良かったんじゃ…。いやでもそうすると最初から強すぎるからダメか。ピーター・メンサーは、ものすごく黒光っておりました。盲目キャラも、厨二心をくすぐられて良かったです。

 

また、G.I.ジョーという地球防衛軍的な組織のエージェントであるスカーレット/シャナ・オハラ少佐(演:サマラ・ウィーヴィング)と、敵組織であるコブラバロネス/アナ・ディコブレイ(演:ウルスラ・コルベロ)という2人の女性が出てきますが、続編作る気満々なのか、タイトルにもなっているG.I.ジョーや、メインヴィランともいえるコブラがほとんど出てこなかったのはちょっと不満。利害が一致したらさらっと手を組むとこは無駄が無くて良かったですけど。

バロネス役の人は「BEYONETTA」というゲームの主人公ベヨ姉さんにそっくりだった(特に2のが髪型も近い)ので、もし実写化されるときはこの人にやってほしい(という至極無駄な文章)。

 

公式の煽り文句、「未曽有の忍者テロ」や「忍者大戦」は、そんなものなかったような。起こっていたのはせいぜい大きめの家族喧嘩。てか「忍者テロ」ってなんじゃそのパワーワードは…。そんな言葉ねぇわ(笑)

最終決戦で、ケンタが羽織袴来て「この紋所が目に入らぬか~!」って感じで太陽の石を見せびらかして相手を倒すところ、絵面がめっちゃ面白くて心の中で爆笑してました。

 

あとラスト、感情に任せて太陽の石を使ってしまったトミーが(しかも逃げられる)、「そんな奴に一族を継ぐ資格は無い」とか言われてブチ切れて散々コケにしてたケンタと全く同じ道に走るの、ウケるwと思いながら見てました。スネークアイズのオリジンであると同時に、実はライバルであるストームシャドーのオリジンでもあった、というのは良かったです。でも“ストームシャドー”って、“嵐影”をまんま英語にしただけじゃんwwwてな感じで、やっぱり笑いどころには事欠かないのでした。

 

最後はトミーを連れ戻すために、ポスターとかに出ている超カッコいい衣装に身を包んだスネークアイズがバイクで走り去って、映画は終わります。あの衣装はここでしか出てこないので、これはもはやポスター詐欺。これも続編で活躍させる気なんでしょうが、出し惜しみは良くないと思います。

 

続編の企画は既に進行中らしいですが、本作は興行的に大失敗しているらしいので、下手すりゃ企画立ち消えになってしまうのでは…。
とまぁ色々言ってますが思いのほか楽しめたので、個人的には続編あるといいなぁとは思っています。

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書くことないと思ってたけど、意外と長くなってしまいました。
始めの方で言ったとおり、何も考えずに楽しめる娯楽作となっておりますので、午後ローとかでやってたら見てみてはいかがでしょうか。ツッコミ入れながら見るのも楽しいですよ。

 

ということで、映画『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』の感想でした。

ではまた。