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ゴルゴムのしわざか!

ドラマ『ホークアイ』感想(ネタバレ)

Disney+にて配信中のドラマ『ホークアイ』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

2022/12/03:目次を付けました。

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マーベルコミックを原作とした複数の実写映画を同一の世界観で描くクロスオーバー作品群、それが『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』。

今年だけでもこの書き出し、何回やったのだろうか…。
映画、ドラマ合わせて怒涛のMCUラッシュだった2021年。新年明けてすぐに『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』というとんでもない作品が控えてますが、とりあえず今年はこれで最後。

 

本作は、アベンジャーズ初期メンバーであるホークアイを主役に据え、彼がローニンとして活動していた過去や、ナターシャ・ロマノフブラック・ウィドウの死について向き合うといった内容になります。

遂に来ましたね、ホークアイ単独作。これでアベンジャーズの初期メンバーは、全員単独作が作られたことになります。ずっと大好きなキャラだったので、待ってました!という思い。

 

目次

 

MCUにおけるこれまでの活躍

彼がMCUで最初に登場したのは、2011年公開の『マイティ・ソー』1作目で、「いつでも撃てるぜ」とか言ってソーに向けて弓構えてたけど結局撃たなかったってだけのシーン、だったはず。本当に出番がここだけだったので、なんだコイツ…と思ったのをなんとなく覚えています。

その後、2012年公開の『アベンジャーズ』1作目にて、最初はロキに精神を操られて敵対するも、洗脳が解けてからはアベンジャーズの一員として戦いました。洗脳されてた時のホークアイがマジで強くて、弓矢1本しかないスーパーパワーもないただの人間が単独でヘリキャリアを墜としかけててビビりました。そして味方になってからもまためっちゃ強くて、ここでも弓矢1本でチタウリ軍をバッタバッタと倒していき、まさしく八面六臂の活躍を見せました。

 

ちょっと話が逸れますが、僕はこういう、人間離れした奴らがウヨウヨいる中で、そうした力を持ってないキャラが互角以上に戦うっていうヤーツ、死ぬほど好きなんですよね…。

その性癖を作ったのは、『仮面ライダーアギト』の最終回で、氷川誠仮面ライダーG3-Xが敵の大幹部相手に互角の戦いを見せて、ビビった敵が「貴様…何者だ!?」って聞いたときに、氷川さんが「ただの…人間だ!!」って叫ぶシーンなんですけど、その話は長くなりそうなので割愛。

この氷川さんというキャラが本当に大好きでして。
平成ライダーの全ての劇場版で一番好きなシーンが、『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』のラストで、装着者が絶命しているにもかかわらず動き出そうとするG4に対し、激高した氷川さんが「もう…もういいだろ!!」ってとどめを刺すとこ。何度見ても涙が溢れてきますわ。

あ、でも、『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』のラスト、龍騎リュウガの一騎打ちも捨てがたい。龍騎が本気で戦うのって(特に対ライダーでは)TV版でも結局最後まで見ることが出来なかったと思うので、龍騎がスペックをフルに発揮すると、王蛇を圧倒したリュウガにも打ち勝てるほど強いんか…と興奮したのを覚えています。

劇場版 仮面ライダーファイズ パラダイス・ロスト』の連続クリムゾンスマッシュも最高ですよね。満を持して復活した救世主=ファイズが、変身早々アクセルフォームになって消え、しばしの静寂…からの例の三角錐がドバーっと大量に出現して一瞬でライオトルーパー部隊を殲滅する流れは、カッコよすぎて痺れたシーンでいうと、未だにアレを超えるものは無いと思っているくらい大好き。

…ってダメだ全然割愛出来てないじゃん。やめやめ。
こうして文字に起こしているだけでも身震いするほど大好きなシーン達だということだけはお伝えしておきます。

 

話をホークアイに戻しまして。
その後もアベンジャーズのメンバーとして活躍していましたが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にて、サノスが全生命体をランダムで半分に減らすデシメーション(通称:指パッチン)を行い、ホークアイの妻や子供たちも消滅の対象となってしまいます。ホークアイは消滅を免れたものの、家族が消されたことに打ちひしがれ、ローニンとなって半ば自暴自棄のようにマフィアやヤクザなどの犯罪者を殺しまくるように(ちなみにローニンの語源は日本の浪人。そのまんま)。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の序盤にて我らが真田広之をぶっ殺したりしていましたが、ナターシャの説得によってホークアイとして復帰。タイム泥棒作戦によって集めたインフィニティストーンで消された人々を元に戻し、サノス軍との大激闘を経て、以降は家族と睦まじく暮らしている様子。

本作は、そこから1年後のお話。

 

てな感じで、本編の感想に参ります。

ロキ』の記事では1話ごとに簡単なあらすじと感想を書いていくスタイルを取りましたが、各話で文章量を出来るだけ均一にしようとか余計なこと考えちゃって書きたいことをうまく書くことが出来なかったので、今回は雑多に書いていこうと思います。

blacksun.hateblo.jp

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

クリスマスを間近に控えたニューヨーク。
クリント・バートンホークアイ(演:ジェレミー・レナ―)は、家族でアベンジャーズを題材にしたミュージカルを観劇していました。彼はこれまで経験してきた数々の激闘の影響で難聴を患っており、補聴器を手放せなくなっていました。また、ナターシャを失った悲しみがまだ癒えていないようで、ナターシャ役の人が登場するシーンをまともに見ることも出来ません。しかし、家族とクリスマスまでの期間をどう過ごすのかを計画したりして、幸せに暮らしている様子。

一方その頃、大学生のケイト・ビショップ(演:ヘイリー・スタインフェルド)は、大学の時計塔を壊してしまったり、母親のエレノア・ビショップ(演:ヴェラ・ファーミガ)がよくわからない男と婚約したりと、様々な問題を抱えていました。彼女は2012年のNY決戦(『アベンジャーズ』1作目のラストバトル)にて父を亡くすも、チタウリ軍と戦うホークアイの活躍を間近で目撃しており、それ以来、彼に憧れて弓矢や武術の腕を磨いていました。

母の参加するチャリティオークションに嫌々参加させられるケイトでしたが、母の婚約者ジャック・デュケイン(演:トニー・ダルトン)が、会場の地下で怪しげな裏オークションに参加しているのを目撃。そこでは、アベンジャーズ本部の残骸から見つかった品々が出品されていました。そんな中、突然何者かが壁を破壊して強襲してきて、出品物のいくつかが盗まれてしまいます。ケイトは、とっさに出品されていたローニンの衣装を着て強盗と格闘。そのまま外に出て、車に轢かれそうになった一匹のゴールデンレトリバーを救出し、なんとかその場を脱出します。しかし、その姿がTVニュースで放送されてしまった事で、裏稼業の人達はローニンが復活したと思い込み、復讐心に火をつけてしまうのでした。

母がジャックの叔父であるアーマンド・デュケイン3世(演:サイモン・キャロウ)と言い合いになっていたのが気がかりだったケイトは、ローニンの衣装のままデュケイン邸へ潜入。そこで見たのは、剣で斬りつけられて死んでいるアーマンドの姿でした。驚きを隠せないケイトでしたが、使用人に見つかりそうになり、慌てて逃げ出します。

ニュースを見たクリントも、衣装を回収するためにすぐさま行動を開始。チンピラに絡まれているローニンの衣装を着た人物を発見し、チンピラを軽くのしてフードを取ってみると、若い女性の姿だったので驚き。ケイトも、憧れのホークアイが目の前にいる事にビックリ。

ローニンに恨みを持つトラックスーツ・マフィア(日本語訳ではジャージ・マフィアになってました)に目をつけられてしまったケイトのため、また自身の過去の清算のため、ホークアイは再び弓矢を手にする――。

というのがあらすじ。

 

本編感想

基本は明るく楽しいテイスト

まず、本作はクリスマス・ムービーなので、基本的にコメディタッチな明るいムードで非常に見やすいです。
でも、数々の激闘により後遺症が残ってしまった上に、かけがえのない人を亡くした喪失感が未だに拭えないクリントや、一見裕福で何不自由ない暮らしを送っているようだけど、女手一つで育ててくれた母が犯罪組織と繋がっていたケイト、父を殺されてマフィアが唯一の家族となっていたのに、実はそのボスこそが父を殺させるよう仕向けていたマヤなど、各々の境遇は結構重め。だけどそんなに重く感じないのが演出の妙。

 

新キャラクター、ケイト

個人的に、エレノアに「あなたはこういう子なんだから、こうするのがいいのよ」と言われて、本当はそうしたくはないんだけど「…そうだね、その通りだわ」と従ってしまうケイトの姿にすごく共感してしまいました。

母は自分のためを思って言ってくれてるのはわかるし、別に無理強いされてるわけでもないんだけど、断るとすごい嫌な顔をされるのが目に見えてるので、とりあえず従っとくみたいな。親の期待?理想?そういうものが心の深いところで呪縛みたいになってしまって、でも自分に深い愛情を注いでくれていることも重々理解しているので、決して嫌いにはなれない、そんな感じ。

最終話でも、「あなたはこんな子じゃない」とか「わかるわよ、あなたのことは全部」とか、あぁ、なんにもわかってないんだなというのが伝わってきて、心苦しくなりました。子供の事を誰よりも理解しているようで、実は全く理解する気がない。悪気もないからそれに気付こうともしない。エレノアが悪い人物ではないだけに、非常に歯痒い気持ちになりました。だからこそ、「イヴの日に親にこんな事して満足?」という言葉には少し溜飲の下がる思いがあったり。少し痛い目見て今後どうしていくべきか見つめ直してくれ。

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僕の気持ちを代弁する画像がこちら。

そんなケイト、共感度が高いという事も相まって、大変お気に入りのキャラとなりました。
クリントに比べるとそこまで強くない、ヒーローとしては肉体的にも精神的にもまだまだ未熟で、あくまでケンカ強めなどこにでもいる女の子って感じなんですが、それでも向う見ずに突っ込んでいくところとか、そのくせ結構ドジ踏んじゃうところとか、とっても可愛い。あと、キョトンとした表情とか、ビックリした表情とか、目をウルウルさせたときの表情とかが堪らなく可愛い。それでいてタキシードとかカッコよく着こなしちゃったりして、どんだけ魅力あるんじゃ…って感じでした。

ケイトを演じるヘイリー・スタインフェルドは、2018年の『バンブルビー』でチャーリーを演じた子だったんですね。全然気付かなかったぜ…映画館へ見に行ってるのに…。てかチャーリーの時はまだ年端も行かぬ女の子だった気がするんですが、いつの間にあんなに大人びたのやら。あと、『スパイダーマン:スパイダーバース』でグウェンの声も演じてたんですね。これも映画館へ見に行ってるのに知らなんだ…。

とにかく、ケイトというキャラとしても役者さんとしても、今後の活躍が非常に楽しみです。

 

ベテランヒーロー、クリント

クリントも相変わらずの渋カッコよさ。歳取って更に渋味が増している気がしました。
しっかりと優しいお父さんを務めているし、妻のローラ・バートン(演:リンダ・カーデリーニ)への愛情が全く変わらないのも本当に素晴らしい。ローラも時に調べものしたりして陰からクリントをサポートしてて、いい夫婦だなぁと。あと子供たちも出番は少な目ながら、父ちゃんがまずい事態になってるのをなんとなく察していながら気付かないふりしてたりと、いい味出してましたね。

また、これまでの戦いの影響で耳が聞こえづらくなっているというのも、すごくリアリティがあって良かったです。クリントはあくまで“普通の人間”であることを表現したいという制作側の意図があるらしいですが、そりゃあんな近くでドッカンドッカンやられたら耳おかしくなりますわ。一戦交えた後は冷凍食品を体に押し当てて冷やしてるのも、リアルさと同時にクリント歳取ったなぁ…と感じさせてすごく良かったです。傷の消毒の仕方をケイトに丁寧に教えてあげるのも、歴戦の戦士感があって良き。

個人的に最も良かったのが、ケイトとのひっそりとしたクリスマスパーティの中で、「今までで最高のショットは何?」と聞かれて「撃たなかったショットだ」と答えるシーン。彼がナターシャをどれほど大切に思っていたのかが端々から伝わってきて、すごい感動しました。

そんなクリントおじさんは、そもそもは自分=ローニンが蒔いた種とはいえ、事態の収拾のため、それに巻き込まれて(正しくは首を突っ込んで)しまったケイトを救うために奮闘します。また、後半からはナターシャの死に関しても否応なしに向き合うことになります。

 

まさかの再登場、エレーナ

どうしてナターシャの死に向き合うことになるかというと、本作では『ブラック・ウィドウ』にて存在感を放っていたナターシャの妹、エレーナ・ベロワ(演:フローレンス・ピュー)が再び登場するからです。本当に大好きなキャラだったので、彼女の登場には「キタ――(゚∀゚)――!!」となりました。

とにかくエレーナのキャラクターが最高でした。カッコつけてないというか、自然体というか。いい意味でスパイっぽくない。ナターシャのスーパーヒーロー着地を茶化しまくるのが可笑しかった(それをさらっと流すナターシャもまたナイス)。終盤に自分でも一応やってみるけど「やっぱ無理」とか言っちゃうとこもとても良い。今後のMCUを担っていけるほど素晴らしいキャラ、そして役者さんだと思いました。

映画『ブラック・ウィドウ』感想(ネタバレ) - GORGOM NO SHIWAZAKA

彼女はサノスの指パッチンで消滅していたことがわかり、『ワンダヴィジョン』のモニカ・ランボーのように、消滅していた側の視点であの出来事が描かれていたのがすごく面白かったです。突然背景がブワーっと変わっていって、何事かと思ったらなんと5年が経過していた…というあのシーン、映像表現としても大変見応えのあるものでした。

『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットシーンで、姉の墓参りをしてるエレーナのところへヴァルがやってきてクリントの写真を渡していたはずですが、本作はその後の話なんですかね?だとしたらヴァルの組織がエレノアの依頼を仲介したんですかね?あそこには『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場したジョン・ウォーカーU.S.エージェントもいるはずだし、てっきりS.H.I.E.L.D.的な組織なのかと思ってましたが、実際は暗殺組織だったりするんですかね?原作には詳しくないのでわかりませんが、わからないからこそ却って妄想が膨らみますな。

 

今後に期待、マヤ

それから、トラックスーツ・マフィアのリーダー、マヤ・ロペスエコー(演:ラクア・コックス)もとても良いキャラクターでした。彼女は耳の聞こえないキャラですが、『エターナルズ』のマッカリのように実際に聴覚障害を持っている役者が起用されており、ここもまたリアリティの演出に一役買っていたように思います。クリントに「どうしてそんなもの(補聴器)を付けている?」と問いかけたりして、多様性も演出しておりました(どうしてありのままの自分を受け入れないの?みたいな事だと解釈しました)。彼女はダークヒーローとなって単独作が公開予定との事で、今後が非常に楽しみなキャラクターでもあります。

 

せっかくのサプライズなのに…キングピン

更に、本作では黒幕として、裏社会を牛耳る男、ウィルソン・フィスクキングピン(演:ヴィンセント・ドノフリオ)がサプライズ登場します。原作に疎い僕ですら知っている超有名なヴィランであり、スパイダーマンデアデビルの宿敵でもあるキャラクターです。また、Netflixのドラマ『デアデビル』で登場した時と同じ俳優さんが演じているということで、ドラマを見ていた人は発狂ものの衝撃だったようです。僕はネトフリ登録してないので未見…。ジョジョとかタイバニ2とか見たい作品がどんどん増えているので、そろそろ加入しなきゃかなとは思っている…。

まぁでも、本作のキングピンは正直影が薄いです。ヒーローじゃないケイトにやられちゃうし、最後はマヤに撃たれるし…。でも他の人の感想読むと、誰一人としてこれで死んだと思ってないのがなんだか面白かったです(しぶとさがこの人の強みでもあるらしい)。僕も絶対あれくらいでやられるようなタマではないと思ってます。よく知らんけど。マヤ主演のドラマとかで再登場するのかな。盲目のヒーローであるデアデビルとの共演とか、考えただけでも胸熱。

 

新たなヒーローの誕生

エレーナを通じて、エレノアがキングピンと繋がっている事を知ったケイト(どーでもいいけど、エレーナとエレノアがごっちゃになるときがしばしば…)。動揺を隠せず、「あとは私の問題。あなたは家族の元へ帰って」とまたひとりで突っ走ろうとするケイトに、クリントは「お前は俺の相棒だ。お前の問題は、俺の問題でもある」と諭してくれます。初めてクリントがケイトを“相棒”と呼ぶ感動的なシーン。でもどちらかというと、ケイトを落ち着かせるためにそういう言い方をしたんじゃないかと思いました。もちろん相棒と呼ぶに足る人物であると思ってはいたんでしょうけど。

その後、「ヒーローとしてやっていく以上、あらゆるものを失ってしまうこともある。お前にその覚悟はあるか」と問われ、「ヒーローとはスーパーパワーを持つ者ではなく、正しいことを勇敢にやり通せる者だ」と覚悟を決めたケイトと共に、命の危険が迫るエレノアを助けるために行動するのでした。

ここでの、DIYでトリックアローの矢尻を作るシーンがまた最高でした。てっきりスタークインダストリーとかに作ってもらってるもんだと思ってました(実際スタークインダストリー製の矢もありました)が、あれほとんど自分で作ってたのか…。

 

ラストバトルの舞台は、高層ビルで開かれていたよくわからんパーティ。ビシッとスーツを着こなしたクリントとケイトは、エレノアの到着を待ちます。

エレーナも、クリントを殺すために会場へ。しかしケイトに見つかって邪魔され、そのまま戦闘に。エレベーターのボタン全押しという妨害方法がまた可愛い。ここでケイトはエレーナと互角に戦ってる感じがしましたが、普通に考えてそれはあり得ないので、ケイトを気に入っているエレーナがめっちゃ手加減してたんでしょうな。

襲撃してきたトラックスーツ・マフィアによってスケート場に追い詰められたクリントとケイトが、ワラワラと湧いてくる輩を弓矢でバッタバッタ倒しまくるところも、これぞヒーロー物って感じの爽快感抜群なシーンでした。

 

最終的にはケイト vs キングピン、クリント vs エレーナという構図に。

キングピンは上述の通り、大した見せ場もなくケイトにやられます。というか、キングピンもケイトを本気で殺すつもりはなかったように見えました。現状のケイトは相手に手加減してもらってようやく対等に戦える、という事なんでしょうね。

クリントはナターシャを死なせてしまった負い目があるので、エレーナの攻撃を受ける事しか出来ません。クリントが姉を殺した張本人だと思っているエレーナは、何を言われても「嘘つくな!」と取り合わず。しかし、本当に信頼できる相手にしか教えない秘密の口笛をクリントが吹いたことで、姉は彼と長い事行動を共にし、信頼していたのだと悟ります。それがわかって号泣してしまうエレーナが何とも切ない。「受け入れて前に進むしかない」というクリントの言葉もまた切ない。クリントには救いは無いのだろうか…。
結局、殺しはしないまでも許したわけじゃねぇぞ、って感じで立ち去るエレーナ。彼女の今後も引き続き楽しみです。

 

最後はアーマンド殺害やクリントの暗殺依頼に関わっていたエレノアが逮捕され、行き場をなくしたケイトはクリントの家に迎えられます。クリントはローニンの衣装を燃やし、過去を清算。ケイトは、「レディ・ホークがいい?」とかまた可愛いこと言いながら、幕を閉じます。

MCU恒例のポストクレジットシーンは、なんと第1話冒頭のミュージカルシーンのフルバージョン。これがまた非常にクオリティが高くて、めっちゃ面白かったです。

 

おわりに

とまぁ、こんな感じです。
雑多な感じで書きますとか言って書きたいことつらつら書いてたら、ホントにものすごい雑多になってしまった…。

LARPSの人達も楽しそうで良かったとか、ジャックが小物だったとか、カジが切ないとか、ラッキーが可愛いとか、まだまだ書き足りなかったりもしますが、キリがないのでこの辺にしときます。

 

キングピンが全然強くないとか、エレーナの心変わりがちょっと急だったりとか、最後で若干尻すぼみ感がありましたが、とにかくケイトが可愛かったので、総じてこのドラマは最高。異論は認める。

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ということで、ドラマ『ホークアイ』の感想でした。

ではまた。