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映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』感想(ネタバレ)

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

2025/06/20 追記:ちょっと修正しました。

トム・クルーズ製作・主演のスパイアクション作品、『ミッション:インポッシブル』シリーズ。

シリーズ8作目となる最新作が、本作ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングです。

前作『デッドレコニング』から続く前後編の後編であり、過去作の様々な要素が集約する、集大成的な作品になっています。

 

前作も感想書いてるので、良かったら併せてどうぞ。

blacksun.hateblo.jp

 

もくじ

 

概要

当初は、2022年に公開予定だった本作。

しかし、コロナ禍により撮影がままならず、度重なる延期を経て前作が2023年にようやく公開。後編である本作はそれほど間を空けず2024年に公開予定でしたが、今度は労働組合が起こしたストライキの影響により、撮影がストップ。さらにいろいろとトラブルもあったようで、今年ようやく公開となりました。まぁ、約4億ドル(=570億円以上)もの製作費がかかっているらしいとてつもない規模の作品ですし、何もトラブルが起きないわけはないですわな。無事に完成・公開してくれてなにより。

『デッドレコニング PART TWO』から『ファイナル・レコニング(最後の審判)』へタイトルが変更されたことからもわかる通り、本作はファイナル、つまりシリーズ最終章と言われています。そのため、過去の作品に登場したキャラが再登場したり、これまでうやむやになっていた伏線が回収されたりと(後付けともいう)、約30年続いた物語が終局へと向かっていくのが特徴となっています。

 

スタッフ・キャストは、大半が前作から続投。

監督・脚本は、クリストファー・マッカリ―。共同脚本に、エリック・ジェンドレセン

キャストは言わずと知れた世界的大スター、トム・クルーズをはじめ、ヘイリー・アトウェルヴィング・レイムスサイモン・ペッグイーサイ・モラレスポム・クレメンティエフらが出演。

 

余談:シリーズ全作品について

前作鑑賞時、5,6作目をちゃんと見た覚えがなくて。以前金ローでやってたのを流し見したような覚えはあるのですが、全然記憶に残っておらず。

で、本作上映を記念して4,5,6作目をまた金ローでやるってことで、いい機会なのでそれを見た…わけではなく、テレビでやってるのと同じタイミングで、サブスクで同じ作品の字幕版を見る、という謎のムーブをかましてました。どうしても字幕版で見たくて…。なんとなく、字幕の方がセリフのニュアンスとかストーリーが頭に入ってきやすいんですよね。僕だけかな。

とまぁ、そんなこんなでようやくシリーズ全てちゃんと見たので、超簡単に僕の個人的な好き嫌いを書いときます。

こんな感じです。

僕は基本的に加点方式で映画を見るので、あまり嫌いな作品ってないんですが、それでも『M:I-2』だけはちょっと苦手でした。あと『デッドレコニング』に関しては、前後編の前編ということで、これ単体ではどうしても評価が付けづらいところがあります。これだけ見ても十分に楽しめる作品であることは間違いないんですけどね。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

前作のあらすじ

ロシアの次世代型潜水艦に搭載されていた最新鋭のAIが、突如暴走。“それ=エンティティ”と呼ばれるそのAIは、全世界の金融や防衛などのデータに入り込み、人類の脅威となるほどに成長していました。

IMF(Impossivle Missions Force)エージェントのイーサン・ハント(演:トム・クルーズ)は、とある2本の“鍵”を入手せよとの指令を受けます。その鍵は、“エンティティ”を制御するために重要なアイテムでした。また、ミッションを進める中で、イーサンがIMFに入るきっかけを作った男、通称ガブリエル(演:イーサイ・モラレス)が“エンティティ”の手足として暗躍していることが判明。

大切な仲間のひとりである、元MI6のイルサ・ファウスト(演:レベッカ・ファーガソン)の死や、スリの達人であるグレース(演:ヘイリー・アトウェル)の加入などがありつつ、最終的に鍵は2本ともイーサンの手に。なんとかミッションを達成したイーサンですが、この鍵を誰にも使わせてはならないと、そのまま行方をくらますのでした。

 

本作のあらすじ

前作から2ヶ月後。

ずっと姿を消していたイーサンでしたが、元CIA長官で現アメリカ大統領、エリカ・スローン(演:アンジェラ・バセット)の呼びかけにより、再び“エンティティ”を止めるために動き出します。

“エンティティ”の目的は、全世界の核施設を乗っ取り、世界中にミサイルを落とし、自身が支配する世界に生まれ変わらせることでした。それを止めるには、海底に沈んだロシアの潜水艦から例の“鍵”を使用してソースコードを抜き出し、仲間のルーサー・スティッケル(演:ヴィング・レイムス)が作成したマルウェアポイズン・ピルをそこに流し込むほかない。しかし、潜水艦のもとへ辿り着くためには、国家規模の協力が必要不可欠でした。

世界の命運をかけた最後の戦い。その結末は――。

というのがあらすじ。

 

感想

シリーズ集大成、見届けさせていただきました。

 

1作目の公開が、1996年。

そこから約30年の時が経ち、トム・クルーズは既に還暦を過ぎています。

それなのに、どうしてあんなにハンサムなのか。どうしてあんなにマッチョなのか。どうしてあれだけのアクションが出来るのか。到底信じられません。人間やめてるんかな、と疑いたくもなります。

 

回を重ねるごとにアクションの無茶苦茶さが増していくことでおなじみのこのシリーズ。本作はそれが天元突破しており、常人であれば何回死んでるかわからないくらいにとんでもないです。てか実際劇中で1回死んでましたね。蘇生してもらってましたが。

ハラハラドキドキが絶え間なく押し寄せてくるので、ずっと「ヒィー(;´Д`)」って顔で鑑賞してたと思います多分。毎回思いますが、どうして五体満足なんですかねあの人。この辺も、「トム石仮面かぶった説」を裏付けるのに一役買っているとかいないとか(適当)。

トムは吸血鬼だった…?

「世界で最も高価な映画のひとつ」と言われるほどに多額の製作費がかかっているそうなので、当然スケールの大きさも天元突破しています。陸・海・空と世界中至るところへ飛び回っており、「変わり映えしなくて退屈」などという言葉が出てくる余地は一切ありません。

 

金かかってんな―と思う場面は何度もある、というか金かかってない場面なんて存在しないだろってくらいなんですが、まずは空母のシーン。

あれ、本物の空母をレンタルして撮影したそうです。そんなレンタカーみたいなこと出来るんか。空母から戦闘機が飛び立つところは、どうしても「トップガンかな?」という考えが頭をよぎってしまいました。『Danger Zone』が流れだしたらどうしようと思いましたが、さすがにそんなことはなかったです。そりゃそうだ。

Danger Zone

Danger Zone

  • provided courtesy of iTunes

空母から海へダイブするシーンも、トムがスタント無しで実際に飛び込んでいるらしいです。まるで合成かのようにピッタリとトムが画角に収まっていましたが、恐らくうまいこと撮れるまで何度も飛び込んだってことですよね…?あの高さからただ飛び込むってだけでもとんでもないことなのに。ヤバすぎる。

訂正:空母からじゃなくてオスプレイからのダイブでした。記憶が曖昧になってました。申し訳ないです。

そーいや前作のバイクで崖からダイブするシーンも、リハや本番で何度も飛んでるんですよね。もちろんトム本人が。いやー、ヤバすぎる。

 

潜水艦のシーンもすごかったですね。

あれ全部セット、なんだよね…?潜水艦丸ごと作ってるんか?という規模感。しかもそこに大量に水入れてますし、さらに水入れたまま回転してましたし、一体どれだけ金かければあんな画が撮れるのか、想像もつきません。

潜水艦のスクリューに巻きこまれそうになったり、深海でウェットスーツ脱いだり酸素ボンベ外したりしてましたが、恐ろしすぎて気を失いそうになりました。深海でスーツ脱いで水圧に耐えられるわけなくない?とか(そこまで深くはなかったんでしょうけど)、ボンベ無しで水面まで上がってこれるわけなくない?とか(上がってこれてない)、色々考えちゃいました。が、そこはトムですからね。何とかなっちゃうんですよね。だって石仮面かぶって以下略。

 

クライマックスの飛行機上でのアクションは、もうね、イカレてます(笑)

飛び回る小型飛行機の羽の上でアクションするとか、正気の沙汰とは思えないです。5作目でも離陸する輸送機にしがみついてましたが、今回はそれよりも遥かに狭い場所で、しかもただしがみついてるだけじゃなく、結構動き回ったり、ガッツリアクションしてましたからね。さらにそれを還暦過ぎた人がスタント無しでやってるという。何度でも言うけど、ヤバすぎる。やはりトムは吸血鬼以下略。

トムは吸血鬼というか、もはや究極の生命体(アルティミット・シィング)なのでは。

 

トムのヤバさについて言及するのはこれくらいにしておいて。

このシリーズは、まず「こういうアクションシーンを撮りたい」というところから決めて、それに合わせて脚本を執筆する、という変わった作り方をしているそうです。そのおかげか、ストーリーに関しては大味、言い換えれば行き当たりばったり、もといライブ感のあるものになっているのがひとつの特徴と言えます。

本作も同様の作り方で制作されているそうですが、確かに場当たり的なものを感じはするものの、「3作目で妻を救うためにイーサンが盗んだものが、実は“エンティティ”の原型だった」とか、「1作目で機密情報をイーサンに盗まれたキャラが再登場する」とか、過去作の要素をうまいことストーリーに落とし込んでいて、なかなか秀逸だなぁと思いました。少なくとも僕はニチアサで“ライブ感”というものには慣れているので、特にガバいとかは思わず。「イーサンは今回も出たとこ勝負で無茶苦茶やってんなぁ」と素直に楽しむことが出来ました。

 

とはいえ、不満が全くないわけではありません。

鑑賞前、「タイトルに『ファイナル』って付いてるし、もしかしてこれで最後なのかな。まさかルーサー死んだりしないよな…」なんて思っていましたが、ホントにそうなるとは思いませんでした。チューバッカを雑に殺した…と思ったら「やっぱ生きてました~☆」というやらかしを犯した、某EP9を彷彿とさせるというか。いや、アレと比べたら全然良かったですけどね。

あと、ガブリエルとイーサンの因縁って結局何だったの?「大事な人を殺された」っぽいことは語られていましたが、もうちょっと何かしら欲しかった、というのが正直なところ。回想でガブリエルに殺されてたあの人って、結局誰だったの?僕が覚えてないだけ?それから、本作のガブリエルがただのイーサン任せの狂人に成り下がってたのも、ちょっとモヤる。ってあれ、それは前作でもそうだったかも。

あとあと、4,5作目に登場したウィリアム・ブラント(演:ジェレミー・レナー)や、6,7作目に登場したアラナ・ミツソポリスホワイト・ウィドウ(演:ヴァネッサ・カービー)が本作に出てこなかったのも、ちょっと残念ポイント。

レナーは6作目の脚本を読んで自分が死ぬのが嫌で出演を辞退したらしいですが、ハンリー長官が殺されるとこ、あそこが本来レナー演じるブラントが死ぬシーンだったんでしょうね。長官、CIAからIMFに来て速攻殺された!?って思っちゃいましたもん。今回再登場しても良かったと思いますが、撮影期間はまだ怪我の療養中だったのかな。だとしたら仕方ない。

ヴァネッサ演じるアラナは登場予定で撮影もしていたそうですが、出演シーンはカットされてしまったんだとか。どこか愛嬌があってすごく良いキャラだったので、また見たかった。ただでさえ長い上映時間(約3時間)がさらに長くなっちゃうってことで、泣く泣くカットした、と信じたい。10~20分くらい長くなってもいいので、彼女の登場シーンを追加したバージョンとか上映してくれても、いいのよ…?

ガブリエルの手下だったパリス(演:ポム・クレメンティエフ)が、今回は仲間として再登場してくれたのはとっても嬉しかったです。マンティスちゃんの時も思ってたけど、やっぱりいい俳優さんですよね。鍛え抜かれた腹筋が美しいのなんの。

と、少々思うところはあるものの、全体的にはほぼ文句のつけようのない、よく出来た脚本だったと思います。さすがは『ユージュアル・サスペクツ』のクリストファー・マッカリ―と言うべきか。その豪腕で見事にまとめてみせた、という感じ。

 

あ、そういえば僕はいつも通りIMAXで鑑賞したのですが、本編開始前にトムの「この映画はIMAXで見るべき作品です。見てくれてありがとう。これからもよろしくね」といった内容のメッセージが流れていました。「映画は映画館で楽しむべきもの」を重視している、なんともトムらしいメッセージですよね。僕も本当にそう思います。なるべく大きな画面、良質な音響で鑑賞するのが、本作を最大限に楽しむ方法ではないかと。ちょっと高くついてしまいますが、それだけの価値があると思います。

 

おわりに

そんな感じで、以上になります。

今のところこれが最後と言われていますが、どうなんですかね。トムは完全にプロデュースにまわって、ベンジー主体でチーム全体としての活躍を描く原点回帰的なスピンオフとかあってもいいかもしれません。

気になっている人は、絶対に映画館で見た方がいいです。まだまだ上映している劇場はありますので、シリーズ集大成を、ぜひ映画館で楽しんでください。

ということで、映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の感想でした。

ではまた。