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ゴルゴムのしわざか!

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』感想(ネタバレ)

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

2021年に公開されたアクション映画、『モータルコンバット』。

同名の格闘アクションゲームを題材としたこの作品は、ゲームの最大の特徴ともいえる容赦のないバイオレンス描写を忠実に再現し、コロナ禍真っただ中にもかかわらず大ヒットを記録しました。

 

僕もまだブログ始めたての頃に感想書きました。拙い文章ですが、併せてお読みいただければ幸い。

blacksun.hateblo.jp

 

そんな作品の待望の続編、それが本作、モータルコンバット/ネクストラウンドです。

前作同様、“フェイタリティ”と呼ばれるゴア描写をふんだんに盛り込んだ、バイオレンス・アクション作品となっています。そのため、本作もレイティングはR15+となっておりますので、そういうのが苦手な方は鑑賞の際ご留意ください。

 

もくじ

 

概要

“モータルコンバット”とは、世界の命運をかけた格闘大会。
5人1組のチームが1vs1で命を懸けて戦い合い、全ての相手を倒すと勝ちとなる。

人間界=アースレルムは、魔界=アウトワールドから太古の昔より戦いを仕掛けられており、現在9連敗中。あと1度敗ければ、人間界は魔界に支配されてしまう…

というのがこの映画版モーコンの概要。

 

前作直後から地続きに繋がる本作。
そのためスタッフ・キャスト陣も、おおむね前作から続投しています。

 

監督は、前作で長編映画監督デビューとなったサイモン・マッコイド

脚本は、MCU作品『ムーンナイト』の製作も務めたジェレミー・スレイター

プロデューサーのひとりに、『ソウ』シリーズや『アクアマン』などの監督として知られるジェームズ・ワンが携わっているのも前作同様。

 

キャストは、ジェシカ・マクナミージョシュ・ローソンメカッド・ブルックスルディ・リンルイス・タンマックス・ファンらが前作から続投。我らが真田広之と、我らの浅野忠信も引き続き出演しています。

さらに本作からの新キャストとして、リブート版『スター・トレック』シリーズや『ザ・ボーイズ』などで知られるカール・アーバン、『ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン』などに出演しているアデライン・ルドルフ、映画版『アンチャーテッド』などに出演したタティ・ガブリエル、『キングスマン:ゴールデン・サークル』などへの出演で知られるマーティン・フォードらが出演しています。

 

予告編


www.youtube.com

 

あらすじ

遂に、“モータルコンバット”が開始される。

しかし、人間界はメンバーがひとり足りない状況。人間界を守護する雷神、ライデン(演:我らの浅野忠信)が最後のひとりとして選んだのは、かつて一世を風靡したアクションスター、ジョニー・ケイジ(演:カール・アーバン)でした。本物の死闘など経験したことがなく、はじめは参加を断るジョニーでしたが、結局巻き込まれる形で大会に参加することに。

その頃、魔界の皇帝シャオ・カーン(演:マーティン・フォード)と、その養子であるキタナ(演:アデライン・ルドルフ)らも、それぞれの思惑を胸に、人間界を支配すべく動き始め――

というのがあらすじ。

 

感想

面白かったぜヒャッホウ!

 

まず、前作では『モータルコンバット』というタイトルにもかかわらず、まさかのモータルコンバットが開催される前に映画が終わってしまいました。ですが本作では、ちゃんとモータルでコンバットしていたのでひと安心。

なんとなく、本作は前作よりも大衆向けというか、比較的見やすさがアップしているように思いました。血はいっぱい出ますが、ガッツリとしたゴア表現は数えるほどしかなかったような、そんな印象。R15+の作品で大衆向けってのもちょっと違う気がするし、単に僕が見慣れただけかもしれないですが。格闘大会という、ドラゴンボールでいうところの天下一武道会のようなものを描いているので、どこかスポーティーな空気を感じるのも要因かもしれません。まぁ、あちらと違い、こちらはルール無用の残虐ファイトが繰り広げられているんですけどね。

 

バイオレンス描写ばかりが取り沙汰されがちですが、このシリーズのアクション、相当すごいですよ。

本作では特にリュウ・カンvsクン・ラオの場面は、ものすごい速さなんだけど、しっかり見やすいアクションになっていて、見応え抜群でした。クン・ラオの回転のこぎりみたいな帽子、一歩間違えると面白おかしいギャグになりそう(むしろちょっとなってる)ところを、バチバチにキマッたアクションでカッコよく見せてるの、控えめに言って最高です。リュウ・カンも、戦いたくないからはじめは能力使わず攻撃をいなすだけだったのが、覚悟を決めて能力開放したら一気に形勢逆転するの、とても良い…。どんだけ強いんだコイツ、っていうね。

終盤のスコーピオンvsサブ・ゼロも良かったですが、彼らはモーコン本戦とは関係ないところで戦っているので、若干乗り切れないところがあったような。あと、ジョニーやカノウに出番を取られて、スコーピオンのアクションが短めだったので、もっと長尺で見たかったような気もします。我らが真田は『SHOGUN』の方で忙しいのかもしれない。

 

前作後半でもそうでしたが、本作でも全編にわたって格闘ゲームらしさが出ていたのも、非常に良かったです。

基本的に1vs1のバトルがルール付けられていたり、2人が向かい合って構えているのを横から映す、まさに格ゲーといったカットを多用していたり、勝利したラウンド数をカウントするように残り人数が空に表示されるようになっていたり、その他諸々。僕は原作ゲームは(おま国されているのもあり)未プレイですが、フェイタリティ集や対戦動画などはちょくちょく見ていますし、何より格ゲー自体が大好きなので、こうしたゲームをオマージュしたようなシーンがあるたびワクワクがとまんねぇぞ!という気分になりました。たぶん、動きとか技のモーションとかも、ゲームを再現したようなのがいっぱいあるんでしょうね。

 

ゲーム再現といえば。

映画などの作品において、俗に“主人公補正”などと呼ばれる、主役は何があっても死ぬことはないあの現象。本作では、良くも悪くもそれを見事にぶち壊しています。格ゲーでいうところの、リュウやケンを使ってりゃ絶対勝てるわけではない、というアレですね。むしろあまりピーキーな性能に出来ず弱キャラになりがち、というところまで再現しなくても良かったのに…。

とまぁ、誰のことかというと、影が薄かったけど一応前作の主人公だったコール。彼が、中盤辺りで頭をぺしゃんこにされて絶命するという展開があり、結構ビックリしました。しかも、「頭を潰されると(ネクロマンサーの能力で)蘇生するのも難しい」みたいに劇中で言われてたので、次回作があったとしても出てこない可能性大。唯一の映画オリジナルキャラなのに、なんという扱いの悪さ…。

今回メインがジョニーとキタナなので、より輪をかけてコールの影は薄かったし、「俺は妻子に別れを告げてここに来たんだ」とか言って死亡フラグを立たせまくっていたので、これはまさか…という思いはずっとありましたけどね。ただ、相手がラスボス、しかも神と同等の力を得た直後ということで、「相手が悪すぎた」という印象を持たせてコールの格を下げすぎない配慮がされていたのは、なかなかうまいなぁと思いました。

それにしても、コールの「鎧が受けた衝撃を吸収する」という能力、「吸収した衝撃を相手に跳ね返す」能力まであったらまんまブラックパンサーやなぁ、でもさすがにそこまではやらんかったなぁなんて前作の感想で書きましたが、本作でいよいよそれやってて、「おい!完全にブラパンやないか!」となりました。でもま、そういうことをあけすけにやっちゃう、そんなところが好きやで。

 

てか本作、かなりの数のキャラが死にます。

コールをはじめ、ジャックスも再び腕をもがれて死にますし、クン・ラオも蘇生したと思ったらまた死ぬし、リュウ・カンもイマイチはっきりしないけど恐らく死んでます。

前作に出たモーコン参加者で生き残ったのはソニアくらい?ソニアはソニアで、デカいハンマーで殴られてブーメランのようにブンブン回転しながら吹っ飛んだりして何度も気絶してたのに、良く生き残ったなぁ。あのギャグみたいな吹っ飛び方には笑った。もし次があるとしたら、死んだキャラたちを生き返らせるためになんやかんや、みたいな話になるのかな。

まさか次回のオチはこうなる…?

 

新キャラはみんなめちゃくちゃ魅力的でした。

まずは本作の主役ポジである、落ち目のアクションスター、ジョニー・ケイジ。
カール・アーバンが演じてるのもあって、魅力の塊のようなキャラクターに仕上がっていました。割と臆病な性格や、口だけは達者みたいなキャラ付けがバッチリハマっていましたね。彼の“秘術”=キャラ固有の能力は、「顔がいいこと」と、最後に出したあの蹴り…だけ?まだ片鱗しか見せてないってことなのかな。

「アクション映画の世界に入り込む(思い込む)ほど強くなる」みたいな感じかとも思いましたが、でもそんな回りくどい能力、このシリーズには似合いませんわな。人間離れした敵の攻撃をちゃんと避けてましたし、「その気になれば普通に強い」ってのはあると思いますが。

それにしても、彼の主演映画『UNCAGED FURY』、B級丸出しで面白そうなので見てみたい。

 

もうひとり、敵側の主人公というべきキタナ。
こちらも非常に魅力的なキャラクターでした。鉄扇アクションは普段なかなか見れないので、新鮮な気持ちで鑑賞出来ました。特に、吹っ飛ばされた勢いを、広げた鉄扇の空気抵抗で相殺するとこ、すごい良かった。

ひとつ難点を挙げるとすると、「敵のボスの養子」という立ち位置が、MCUのガモーラと若干被っているという点。ただ割と順応しつつあったガモーラに対し、キタナは実の親を目の前で殺されたってのもあって、ずっと反逆の機会をうかがってたというのが異なる点であり、非常に良いところでした。あと美人。

 

脚本面に関しては、特筆すべきところ無し!

なんだかよくわからんけど悪いヤツがこの世界を狙っていて、あと一歩で負けるってところまで追い詰められてるけど、みんなで頑張って敵をヌッコロそう!そして最後はヌッコロしました!というだけです。

しかも全体的にしっちゃかめっちゃかで、なんでこんなことになってるのかよくわからんけど、とりあえず勢いだけでどうにかしているような、そんな感じでした。

だが、それでいい。むしろそれがいい。

練りに練られたストーリーや、張り巡らされた伏線など不要。とにかく派手に、カッコよく、熱くなれればそれでいい。“娯楽”とはそういうものでしょう。といった、漢気のようなものすら感じさせる、大味極まりない、しかしそれ故に最高のストーリーでした。

 

ちなみに、「何も考えずに見られるストーリー」って、書くの相当大変らしいですよ。

無駄を省きつつもわかりやすい、そんな絶妙な塩梅が求められるわけですからね。本作がそれにあたるかどうかは、何とも言えないところですが…。

 

おわりに

以上になります。

いやぁ、楽しい作品でした。とにかくスカッとする映画を見たい、という人にオススメの作品です。

もう決着ついちゃいましたが、次はあるんでしょうかね。例えば魔界ではないまた別の世界から新たな敵がやってきて、今度はそいつらとモーコン開催!みたいな展開なら行けそうな気がしますが、どうでしょうか。ゲームでは様々な作品とコラボしていますし、今後は映画でも何かしらコラボしてくれたら嬉しいですね。

ということで、映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』の感想でした。

ではまた。