GORGOM NO SHIWAZAKA

ゴルゴムのしわざか!

映画『レミニセンス』感想(ネタバレ)

映画『レミニセンス』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

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ダークナイト』3部作や『インセプション』『TENNET』などで知られるクリストファー・ノーランの弟であり、ノーラン監督作の脚本を多く手掛けるジョナサン・ノーランが製作に携わっている本作。
クリストファー・ノーラン監督作はかなり好きでよく見ていて、中でも特に好きな『メメント』(2000)の脚本を書いていたのがジョナサン氏ということで、そんな彼が製作に携わる本作は公開前から期待しておりました。『メメント』、ほんとすごい脚本なのでぜひ見てほしいです。

そんな本作の脚本および監督は、本作で長編映画監督デビューとなるリサ・ジョイ。大ヒットドラマ『エストワールド』を手掛けた人物であり、ジョナサン・ノーランの妻でもあるそうです。『ウエストワールド』、ずっと見たいとは思っているんだけど、海外ドラマって何シーズンもあって長いのでなかなか手が出せずにいる…。

 

公開初日に見に行ったのに、『シャン・チー』の記事を書いてたらあれよあれよと時間が経ってしまい、今に至ります。

 
 
 
 
 
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A post shared by ブラックさん (@blackson3110)

あまり書くこともないので、ものすごく簡単に感想を書いていきたいと思います。

 

舞台は近未来のアメリカ、マイアミ
地球温暖化の影響で海面が上昇し、世界中の都市が水没している世界。人々は堤防を作ってどうにか居住区を確保していました。また、富裕層の人達は更に巨大な堤防を作ってその中で優雅に暮らし、その周りに住む一般の人達は、巨大な堤防に押し返された海水に飲み込まれる恐怖に耐えながら暮らしています。そんな人々は未来への希望を見出すことが出来ず、過去の幸せだった頃の記憶を見ることが唯一の娯楽となっていました。

本作の主人公、ニック・バニスター(演:ヒュー・ジャックマン)は、軍にいたときに尋問で使用していた装置を応用し、クライアントの記憶に潜入(レミニセンス)して、過去の記憶を追体験させる仕事をしていました。
ある日、閉店直後に一人の女性が訪ねてきます。メイ(演:レベッカ・ファーガソン)と名乗るその女性の依頼は、家の鍵探し。彼女の記憶へ潜入し、鍵はすぐに見つかりますが、ニックはクラブで歌う記憶の中の彼女の姿にすっかり魅了されてしまうのでした。忘れたイヤリングを届けに行く名目で、彼女が働くクラブを訪れるニック。その後も交流を深め、親密な関係となっていくのですが…。

装置の中で目を覚ますニック。これまでの話は全て彼の記憶の中の出来事でした。メイは現在行方不明となっており、ニックは彼女の手掛かりを掴むために何度も自身の記憶を探っていました。

メイの行方を捜していくうち、知られざる彼女の人間性とその目的が明らかになっていく…というのが本作のあらすじ。

 

鑑賞後率直に思ったのが、インスタでも書いてますが思ったよりシンプルな話だったな、と。
ノーラン的な小難しい雰囲気を醸し出しているけど、結局のところ「行方不明の彼女を捜す」、それ以上でも以下でもないですもんね。彼女がニックに近づいた目的とか、そこに隠された陰謀的なのとかありましたけど、ニックはひたすらにメイを捜してるだけですし。
シンプルなのが悪いというわけではないです。むしろゴチャゴチャしているよりよっぽどいいと思っています。

また、海面上昇により都市が海に沈んでいるとか、昼間は暑すぎるから夜に活動するとか、移動は主に船だとか、貧富の格差が激しくなっていて一般市民は暴動を起こしかけてるとか、設定 しっかりしているな、と思いました。そのおかげで、「人々が未来に希望を見出せず、過去の記憶にすがるしかなくなっている」というのにも説得力を感じました。

ただ、それが映画としての面白さに繋がっているかというと、ちょっと首をかしげてしまうかなぁ。終始地味な展開が続き、見せ場的な場面がないまま終わると言いますか。もうちょっとスペクタクルな場面があってもよかったのでは、という思い。記憶に潜入する装置以外にSF的要素を感じなかったのも、残念なところ。

あ、でも、同じ記憶を何度も見続けることで記憶と現実の区別がつかなくなる“燃焼<バーン>”という状態に陥った、大富豪の奥さんの廃人っぷりが不気味でゾッとしました。

あと、「装置の中で彼女との思い出に浸りながら生涯を終える」というニックの最期も、物悲しくてよかったんですが、アシスタントのワッツ(演:タンディ・ニュートン)がおばあちゃんになってもまだ生きてるってのにはちょっと疑問を感じました。恐らく何十年も経っていると思うのですが、飲まず食わずでどうやって生きているのだろう…。もしかして装置の中の液体はフリーザ様の宇宙船の回復ポッドみたいなヤツなのだろうか…。

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これ。1回入ってみたい。

よく考えられた設定とか、海に沈んだ大都市のビジュアルとか、良い点もあるんだけど、いかんせん全体的に地味で盛り上がりに欠ける、というのが僕の全体的な感想。とはいえ、そうした地味目な映画も嫌いではないんですけどね。

重厚なSF映画を期待して見ると肩透かしを食らうかもしれませんが、ピュアなラブロマンスとして見れば楽しめるかもしれません。まぁ、ゴリゴリのSF映画である『インターステラー』の脚本も書いてるジョナサン氏が製作の映画でSFを期待するな、ってのもどうかと思いますが…。

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ということで、映画『レミニセンス』の感想でした。

ではまた。