GORGOM NO SHIWAZAKA

ゴルゴムのしわざか!

映画『ザ・クリエイター/創造者』感想(ネタバレ)

映画『ザ・クリエイター/創造者』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

すっかり近年のホットワードとなっている、人工知能(AI)。
「生成AI」や「チャットGPT」といった、AIに関連したワードが2023年の流行語大賞にノミネートされていることからも、話題性の高さが窺えます。

映画業界でも、AI絡みで色々ありました。『ミッション:インポッシブル』の記事でも書きましたが、映画の制作にAIを用いることに反対してストライキが起こるなど、大きな話題となりました。それに合わせてか、AIをテーマにした作品も数多く公開されましたね。脚本家たちのストライキは9月末に終結したそうですが、俳優たちのはまだ続いてるっぽい…?どうにか平和的に解決してほしいものです。

 

そんな激動の2023年に公開された映画、中でも人工知能をテーマにした映画で恐らく最もスケールの大きいSF超大作、それが本作『ザ・クリエイター/創造者』です。(※個人の感想です)

人類vs人工知能の戦争のさなかで出会った、一人の男と少女との絆が描かれています。

 

もくじ

 

概要

監督を務めるのは、イギリス出身のギャレス・エドワーズ
2014年の『GODZILLA ゴジラ』や、2016年の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督としても知られています。幼少期からスター・ウォーズゴジラの大ファンだったらしいですが、大人になってそのどちらでも監督やっちゃうってすごいですよね。さらに本作では完全オリジナルのSF作品をこれだけの規模でやっちゃうんだから、本当にすごいとしか言いようがない。

脚本はギャレスのほか、『ローグ・ワン』の脚本も執筆した、クリス・ワイツが担当。

ほか特筆すべき点として、本作の音楽を、『インターステラー』『ブレードランナー2049』『DUNE/デューン 砂の惑星』といったSF超大作を数多く手掛けた、アカデミー賞など数々の賞を獲得した経験もある映画音楽の第一人者、ハンス・ジマーが担当しています。『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ曲を作った人、といえばそのすごさが伝わるのではないでしょうか。

 

主演を務めるのは、ジョン・デヴィッド・ワシントン
イコライザー』シリーズなどで知られるデンゼル・ワシントンの息子で、元アメフト選手という肩書を持ちます。2020年の『TENET テネット』で主演を務めたことでも有名ですね。

物語のカギを握る少女を演じるのが、マデリン・ユナ・ヴォイルズ
ドイツ系の父と東南アジア系の母の間に生まれた、若干9歳の女の子。本作で俳優デビューだそうです。

主人公の妻を演じるのが、香港出身の両親のもとに生まれた、ジェンマ・チャン
MCU作品『エターナルズ』で主人公のひとりセルシを演じたほか、ジブリ作品『君たちはどう生きるか』の英語吹き替え版では、夏子の役を演じています。

そして我が国日本からも、世界の渡辺謙が出演しています。
ギャレス監督作品としては、『GODZILLA ゴジラ』以来2度目の出演。ほかの人が「ガッズィーラ」って発音してたのに、ナベケンだけは頑なに「ゴジラ」って言ってたのが印象的。

 

予告編


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あらすじ

AI技術が発展した未来。

ある日、AIがロサンゼルスに核を落としたのをきっかけに、人類と人工知能との間で戦争が勃発。アメリカをはじめとした西洋各国はAIを根絶しようと武力を行使する一方、アジア諸国はAIとの共存を目指していました。

ニューアジアで潜入捜査の任についていたジョシュア(演:ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、任務の中で最愛の妻マヤ(演:ジェンマ・チャン)を亡くし、自暴自棄になっていました。そんな折、AIを勝利に導く兵器“アルファ・オー”と、それを開発した創造者(ザ・クリエイター)“ニルマータ”がニューアジアにいるとの情報を入手。米軍は兵器の破壊、および創造者の暗殺任務への参加をジョシュアに要請します。

死んだはずのマヤがニューアジアで生きているかもしれないと告げられ、しぶしぶ任務に参加するジョシュア。どうにか兵器のある場所へ到着するも、そこにいたのは少女の姿をした“シミュラント”(模造人間)ただひとり。ジョシュアはとっさにその子にアルフィー(演:マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と名付け、破壊せずに連れ出すのでした。

果たして、アルフィーが「AIを勝利に導く兵器」なのか?
そして、彼女を開発したニルマータの正体とは――。

というのがあらすじ。

 

本編感想

とてもよい「家族の物語」でした。
壮大なSF作品で、こういう人間味あふれるストーリーが展開されるヤーツに最近めっぽう弱い。歳ですね…。

 

SF描写に関しては、さすがは生粋のオタク、ギャレス監督なだけあって、非常に見応えがありました。人類の切り札的存在であり、作品を象徴する存在にもなっていた“ノマド”をはじめとした近未来兵器のデザインは、ことごとく僕のツボにもはまるものでした。終盤に出てきた巨大な戦車とか、昭和スーパー戦隊の拠点メカ(デンジマンのデンジタイガーとか、バイオマンのバイオドラゴンとか、ゴーグルファイブのゴーグルシーザーとか)の雰囲気を感じてテンション上がりました。

ゴジラ発祥の国だからなのか、監督の日本愛が随所に感じられるところも、日本人として嬉しい限り。アジアが主な舞台ということで漢字表記があるだけでなく、カタカナやひらがなの表記も色んなところにあって、見つけるたびに「おっ!」ってなってました。未来アレンジされた新宿や渋谷も出てきて、コレジャナイ感もあまり感じず、めちゃくちゃカッコよくて最高でした。

 

シミュラントの、正面から見ると人間と見間違えそうなのに、横から見ると機械であることが一目瞭然なあのデザインも、なんとも秀逸だなーと。人工皮膚を被ってない、完全にメカな見た目のロボットも大変好みでした。

で、そうしたメカメカしいキャラたちが、時折人間より人間らしい一面を見せるんですよね。序盤、廃棄処理場みたいなところで、機能停止寸前のロボットが「私の子供は!?あの子は無事なの!?」と自分のことよりも子供を気にかけて声を荒げるシーンが印象的でした。そしてそれを目の当たりにした新人が「あれは本当に機械なの…?まるで人間にしか見えなかった…」みたいに軽くパニックになるとか、「人間を人間たらしめているものとは何なのか」を考えさせられました。

そして、人間より人間らしい機械の最たるものが、アルフィーなわけで。
「AIロボットと間に家族愛は生まれるのか」みたいなのが本作の大きなテーマのひとつだと思いますが、人種や性別の問題にも通じるものがありますよね。本作の場合はそもそも人間でもないという。でもそれをひっくり返すくらいに、アルフィーちゃんがまぁーカワイイ。感情豊かに笑ったり泣いたり、あんなんジョシュアじゃなくても「守りたい、この笑顔。」ってなりますわ。

渡辺謙は、紛れもなく渡辺謙でした。以上です。

 

不満というほどではないのですが、オチに関しては正直、僕があまり好きじゃないパターンのヤツでした。ウィル・スミスの『アイ・アム・レジェンド』とか、『ダークナイト ライジン』とかのオチに近い、と言えばわかる人はわかるかと思います。アメリカの人って、やっぱりああいうの美徳と感じるんですかね。僕は「それで万事解決というのはどうなんだ」とか「遺された人のことは考えないのか」とか、いろいろ考えちゃってどうにも好きになれないんですよね。

まぁ本作に関しては、あれだけの超巨大建造物が墜ちてきて、人的被害とか大丈夫なのか…?というのは頭をよぎったものの、「ジョシュアがその決断をするほどにアルフィーを愛している」というのが伝わってきたので、そこまで不満には感じなかったですけども。

 

おわりに

書きたい映画の感想が溜まってきてしまったので、とりあえずパッと思いついたことだけ書いて終わりにしときます。気が向いたらあとで加筆するかも。

大画面に映える壮大な映像が楽しめる、見応え抜群のSF作品ですので、気になっている方は是非とも映画館で鑑賞していただきたいです。

ということで、映画『ザ・クリエイター/創造者』の感想でした。

ではまた。