GORGOM NO SHIWAZAKA

ゴルゴムのしわざか!

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』感想(ネタバレ)

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

ドラゴンボール(DRAGON BALL)』は、1984年~1995年にかけて、週刊少年ジャンプにて連載されていた、バトルアクション漫画。

全世界での累計発行部数は2億6000万部を記録している、ジャンプ黄金期の作品の中でもぶっちぎりの人気を誇っていた漫画です。手から発射されるエネルギー波、縦横無尽な空中戦、とてつもないスケールのアクションなど、アラサーの男性で読んでないヤツは日本人じゃねぇ(個人の感覚です)というくらいに、エポックメイキングな作品といえます。

 

連載終了後もアニメやゲームなどが展開され続け、その人気は未だ衰え知らず。現時点でのTVアニメ最新作が、魔人ブウとの戦いの直後からをオリジナルストーリーで描いている『ドラゴンボール超(スーパー)』であり、その劇場版第2弾となるのが本作、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』です。

超(スーパー)では別宇宙の相手と戦ったりして、かなりスケールの大きいストーリーが展開されましたが、本作は地球のとある町を舞台にした、比較的こじんまりとしたお話となっています。とはいえスケール感は全く引けを取っておらず、美麗なアニメーションを始めとして、大変見応えのある映画になっていると思いました。

 

↓予告編貼っときます。

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本作は、原作者である鳥山明氏が自ら脚本・キャラクターデザインを務めるなど、なかなか気合の入った作品になっております。キャラデザはちょこちょこやってる印象ですが、脚本もやるってのはあまりなかった気がします。
(と思ったら前作でも鳥山さんが脚本やってたのね…知らなんだ…。)

お話としては、かつて敵として戦った、しかし今はもっとも心強い味方であるピッコロに焦点を当て、彼の活躍を主軸として描いた作品となっています。個人的にピッコロさんはDBのキャラで一番と言っていいくらいに大好きなので、まさかこの時代に主役の映画が作られるとは、嬉しい限り。また、主人公孫悟空の息子であり、ピッコロさんとは師弟関係にある孫悟飯も、もうひとりの主役といった役回りで出てきます。あと、悟飯の娘であるパンちゃんも大活躍します。
悟空とベジータも出てはきますが、一切ストーリーに絡んでくる事はないです。魅力的なキャラがたくさんいるので、主役不在でもちゃんと作品として成り立つのがDBの良さだよなぁ、としみじみ思います。

今回の敵として立ちはだかるのは、シリーズ序盤にて敵として暗躍していたレッドリボン軍。強さのインフレが凄まじいDBの世界ではもはやRR軍なんて敵じゃないような気もしますが、色々と理屈をこねくり回して、しっかりと敵として成立させています。

 

ちなみに当初、本作は今年の4月に公開される予定でした。
しかし、3月に制作会社である東映アニメーションの社内ネットワークに何者かが不正アクセスをしたことが確認され、それによりシステムの一部停止を余儀なくされた事から、ワンピースやプリキュアなど制作している作品の放送スケジュールに影響が出ることになり、本作も6月へ公開延期される事になりました。

結果的に各TVアニメも放送再開したし本作も無事に公開されたので良かったですが、想像以上に影響が大きかったな、と。ただでさえコロナ禍とかで制作現場も大変な思いをしてるはずなのに、さらに追い打ちをかけるようなことをするんじゃねぇよ…という思い。

犯人はどういうつもりでやったのかは知りませんが、ぜってぇ許さねえ…!

 

前置きはこの辺にしといて、感想を書いていきたいと思います。

 

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かつて、たったひとりの少年によって壊滅させられた、レッドリボン軍
年月が経ち、レッド総帥の息子であるマゼンタ(声:ボルケーノ太田)は、密かに軍の再起を企てていました。

彼が目を付けたのは、軍の科学者だったDr.ゲロの孫である、Dr.ヘド(声:入野自由)。ゲロを超えるほどの天才的な頭脳を持つヘドをスカウトするマゼンタでしたが、ヒーロー願望があるヘドは協力を渋っていました。そこでマゼンタは、悟空達こそが悪の組織であり、自分たちは彼らを止めるためのヒーローであると吹聴。それを真に受けたヘドは、新たな人造人間、ガンマ1号(声:神谷浩史)とガンマ2号(声:宮野真守)を作り出します。

その頃、孫悟空(声:野沢雅子)とベジータ(声:堀川りょう)は、相も変わらず破壊神ビルス様(声:山寺宏一)とその従者ウィス(声:森田成一)の住む星にて、修行に励んでいました。
以前戦ったブロリー(声:島田敏)も怒りをコントロールするために一緒に修行をしており、料理や雑用係としてレモ(声:杉田智和)とチライ(声:水樹奈々)もいます。

一方、平和を取り戻した地球でも、ピッコロ(声:古川登志夫)は修行を続けていました。
そこへ、ビーデル(声:皆口裕子)から電話が。仕事があるため、娘のパン(声:皆口裕子)を幼稚園まで迎えに行って欲しい、との事。父の孫悟飯(声:野沢雅子)はどうしたと聞くも、研究で手が離せないんだとか。「子供より大事な研究があるのか!」と憤慨するピッコロですが、なんだかんだでちゃんと迎えに行ってくれるとの事で、一安心。去り際に、悟飯に超重い修行用の衣装を無理矢理着せ、「何があるかわからんのだから、少しは鍛えておけ」と釘を刺します。

迎えの時間まで修行を継続しようとするピッコロでしたが、そこへガンマ2号が強襲してきます。そのすさまじい強さに、どうにか逃げる事しか出来ないピッコロ。何者かを探るために後をつけてみると、RR軍の秘密基地に辿り着きます。

奴らの陰謀に気付いたピッコロは、悟空とベジータを呼び戻そうとするも、どうにも連絡がつかず。仕方がないので、パンに人質のフリをさせて、その怒りで悟飯の戦いのカンを取り戻させて一緒に戦わせる、という作戦に出ることに。

果たして、ピッコロと悟飯は、RR軍の野望を阻止することが出来るのか――。

思いのほか長くなってしまいましたが、あらすじはこんな感じ。

 

前作『ドラゴンボール超 ブロリー』は、ストーリーは前半にギュッと集約して、後半はひたすらずっとバトル、みたいな構成で、非常にDBらしくて最高だったんですが、本作では全編にわたってしっかりとストーリーがあって、これはこれでなんというか初期のDBらしくて、すごく良かったです。

アニメーションも、CGアニメとセルアニメがこれまでにないレベルで融合していて、滑らかかつダイナミックな動きと、DBらしいポップさの様なものが同居しているように思いました。『ブロリー』の時の超絶手書き作画も素晴らしかったですが、今回のアニメも甲乙つけがたし。これまではあまりCGアニメにいいイメージが無かったんですが、本作を見て「いやー日本のCGアニメもここまで来たかー」と感心しきりでした。

 

上でも書いた通り本作はピッコロさんが主役となっていて、最初から最後までピッコロさんの魅力が爆発しまくっていて最高でした。もはや悟飯くんたちにとって、ピッコロさんは面倒見のいい親戚みたいな存在なんですね(ホッコリ)スマホで電話したり、変装して潜入する等の、これまでにない描写があったのも良かったです。

潜在能力を引き出してもらうくだりは、ちょっと強引さはあったものの(アップグレードってそんな手軽に出来るのか…)、ちゃんと理由付けしようという思いが感じられて良かったと思います。神龍が「ちょっとオマケしときました」と言ってたのは、てっきり体の色がちょっと黄色っぽくなるという見た目の変化の事だと思って見てたら、終盤であんなことになるとは…。

 

悟飯くんも、ピッコロさんのパンチを受けきれなかったり、変装したピッコロさんに気付かなかったりと(ちゃんとその前にパンちゃんが一瞬で気付くところを見せてるのが偉い)、弱体化している姿をしっかり見せてからの、本来の強さを取り戻していく過程が描かれていて好印象でした。

ただ、いわゆる“アルティメット悟飯”に関しては、まるで変身形態のひとつみたいな描き方をされていましたがそうではなくて、潜在能力を極限まで引き出されて“変身する必要が無い”状態なんだよなぁ…という、メンドクサイオタクがちょっと顔を出してしまうモヤモヤ感がありました。そっちの方がパワーアップしているのがわかりやすいのは確かですけど…。

あと最後のあの形態は…なんというか、海外ファンの二次創作である『ドラゴンボールAF』みたいだな…と思ってしまいました。個人的には要らなかったかな…。

 

パンちゃんはずっとかわいい!最高!!

 

敵として立ちはだかるガンマ1号&2号は、「自分達の事を正義のヒーローだと思っている(無自覚で悪事に加担している)」という、DBにおいてはこれまでになかったキャラになっていて面白かったです。冷静沈着な1号と、お調子者の2号、というキャラクターも、某バッタの改造人間を彷彿とさせて良かったです。そーいや衣装は同じ原作者の某サイボーグみたいですね。

 

最後に出てくるあのキャラは、巨大な体躯に凄まじいパワー、モロにシン・ゴジラな全身から発射されるレーザーと、ラスボスらしい大暴れっぷりでしたね。喋る事は無くひたすら叫んでるだけでしたが、ちゃんと声優はあの人なのもありがたい。喉大丈夫かな…。

ラスボスを倒す最後のキメ技があの技なのも、最高にアツかったですね。「こっそり練習してました」なんてさ…それを聞いたピッコロさんの嬉しそうな顔ときたらもうね…(満面の笑み)

 

そんな感じで、非常に楽しい映画でした。

往年の名作としても楽しめるし、ジャパニメーションの新たな可能性を示す作品でもある、間違いなく見て損無しな映画だと思います。これまでドラゴンボールに触れてこなかった人も、これを機に見始めてみてはいかがでしょうか。

ということで、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の感想でした。

ではまた。