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ゴルゴムのしわざか!

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』感想(ネタバレ)

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の感想になります。
ネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。

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まずはガンダムについてちょっとだけ。

機動戦士ガンダム』シリーズは、宇宙世紀ものそれ以外に大きく分類されます。アムロ・レイを主人公とした最初のシリーズ(通称ファースト)の舞台が宇宙世紀という架空の時代であり、『Zガンダム』『ZZガンダム』『逆襲のシャア』など、世界観の繋がっている作品が宇宙世紀ものと呼ばれます。『スターダストメモリー』や『ポケットの中の戦争』、『08小隊』などのように時代の間を描くようなものもあれば、『F91』や『Vガンダム』などのように未来の話もあり、非常に幅が広いです。
対して、宇宙世紀以外の全く別の世界観で描かれるのがそれ以外、いわゆるアナザーガンダムと呼ばれるものになります。基本的にひとつひとつ世界観はバラバラですが、『SEED』『SEED DESTINY』のように繋がっているものもあります。『Gガンダム』のような奇抜な世界観の作品があったり、『ガンダム00』のように西暦が舞台の作品もあります。また、ガンダムのプラモデル、通称ガンプラを題材にした『ビルドシリーズ』のような作品もあり、宇宙世紀もの以上に幅が広いと言えます。

僕はといえば、ガンダムをはじめとしてロボットアニメ全般は非常に好きなジャンルです。 とはいえガンダムに関しては全て見ているという訳ではなく、ファーストは劇場版3部作を見ただけだし、ZZZVに関してはどんな話か知ってはいるものの全く見てないです。GWX辺りからリアタイ世代だったので見るようになり、その後も見たり見なかったりといった感じです。映像化していない作品もたくさんありますが、どんなMSが出てくるかくらいしかわかりません。
個人的に好きなガンダムは?と聞かれたら、宇宙世紀ものでは『ポケ戦』『F91』らへん、アナザーでは『Gガンダム』『鉄血のオルフェンズ』あたりですかね。恐らく普通のガノタ(ガンダムオタク)とは好みがちょっと違う気がします。ガンダムが好き、というよりはメカデザインやガンプラが好きという感じだったりもします。

 

今回感想を書いていく『閃光のハサウェイ』は、宇宙世紀ものになります。中でも、『逆襲のシャア』と非常に関わりが深い作品です。逆シャアは学生時代に異常に勧めてくる友人がいて、「そこまで言われると逆に見たくなくなってくるな」と思って長いこと未見だったのですが、重い腰を上げて見てみたらめっちゃ面白かったというね。スマン友人よ…。逆シャアと閃ハサの間(公開年ではなく劇中の時系列)には『ガンダムUC(ユニコーン)』と『ガンダムNT(ナラティブ)』がありますが、UCは最後のエピソード7だけ見てなくて、NTは完全に未見です。そんな人間が閃ハサ見ても理解できなさそうだなと思い、当初見るつもりはなかったのですが、なんか評判がすこぶるよくて見たくなったので見てきました。結果、UCやNTは見なくても全く問題なかったです。上述の通り関連が深いので逆シャアは見た方がいいとは思います。でも逆シャア世界観の説明とか無しにいきなり始まるから、ある程度予備知識が必要な気が…。ええいめんどくさい。見たい人は見てください(投げやり)

 

ちょっとだけと言っといてずいぶん長くなってしまいましたが、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の感想を書いていきたいと思います。

主人公はハサウェイ・ノア。ファーストでアムロが拠点としていたホワイトベースの艦長、ブライト・ノアの息子です。逆シャアにも出てきます。
舞台は逆シャアから約10年後。「マフティー・ナビーユ・エリン」というテロ組織が活動しています。そのリーダーは実はハサウェイなのでした…という話。

率直に思ったのが、映像がリッチだなと。きれいとかではなく、リッチです。いや、きれいなのも間違いではないんですが、なんていうんですかね、きれいだけでなく、見せ方とかが洋画的といいますか、おしゃれというか…。うまく表現できないのでリッチという言い方に逃げているだけです。

音楽も良かったです。すっかりお馴染みの澤野弘之ですが、カッコつけてるというか、仰々しいというか、神話的というか。我が強い印象があるので作品を選ぶ気がしますが、最近のガンダム作品にはとてもマッチしていて大好きです。

それと、僕は富野作品の特徴として、わかりづらさが挙げられると感じていて。「Gのレコンギスタ」とかが顕著だと思うのですが、すごい大事なことをちょっとしたセリフでサラっと喋るだけとか、状況的に明らかなんだけど敢えて明言しないとか、あと何と言っても独特な言い回しとか、そういう作り方をする印象があります。で、この作品は原作を書いてるのが富野氏とはいえ監督は村瀬修功という方(ガンダムWのキャラデザとかやってた方らしい)なのですが、どことなく「富野っぽさ」が残っているような気がしました。ハサウェイとギギのやりとりで主にそれを感じまして、絶対わざとやってると思うんですけど、わかりにくくもわかりやすいというか、厳密には富野節とは違うんだけど、その雰囲気を感じるというか。うまく表現できないですが、とにかくなんかよかったです(なんだそりゃ)。

キャラクター造形について思ったことを少々。ハサウェイのキャラクターは、なんか掴み所が無いな、と思いました。クールで知的な風を装ってるけど、女(ギギ)にほだされたり、感情で行動したり、悪い言い方をするとガキっぽいというか、こんなんで組織のリーダーが務まるのか?と正直思ってしまいました。原作読んでないのでわかりませんが、マフティという組織の馴れ初めみたいなのも今後描かれたりするのでしょうかね。
ギギは、もっと掴み所が無いと思いました。大人ぶってるんだか、ガキなんだか、頭いいのか悪いのか、なんだかよくわからんという印象。わざとそういう描き方をしているような気もします。魔性の女的な?この辺のキャラクターのわかりづらさも、富野節といえばそうなのか…?
ケネスは、諏訪部順一って感じでした。
ガウマンは、津田健次郎って感じでした。
悪い意味ではないです。どちらも大好きな声優さんです。

あとはやはりMS戦闘のシーンはどれも素晴らしく、特にクスイーガンダムペーネロペーとのバトルシーンは鳥肌もののかっこよさでした。速いんだけど、ちゃんと巨大なものが動いている重量感も感じるというか。
僕がガンダム作品で一番嫌いなのが『ガンダムSEED』なんですが、その理由のひとつとしてMSに重量感を感じないというところでして。他にもキャラデザが受け付けないとかカップルが何組か出来て終わるとか理由は色々。すごいスピードでヒュンヒュン飛び回ったり、ものすごい量のビーム出してそれが正確に頭部だけ撃ち抜いたり、リアリティ無さすぎだろと。ケレン味のあるメカ作画やT.M.Revolutionの曲は最高なんですけどね。リアリティとか言うんだったらGガンダムはもっとリアリティ無いだろと言われそうだけど、アレはアレで突き抜けてるからいいんです(無茶苦茶な言い分)。
ともあれ、今作では監督がこだわった部分でもあるそうで、ちゃんとリアリティを感じられる動きになっていて、とても見応えがありました。あと既に至るところで言われていますが、ペーネロペーの飛行音がまるで怪獣の叫び声みたいなのも不気味で最高でした。
どうでもいいけどレーン・エイムが「ペネロペー」と言ってるのはなんでなんすかね。愛称的な?

中盤の街中での戦闘シーンも、等身大の目線でMSバトルを描いていてすごく良かったですね。『F91』でMSが撃った弾の薬莢で人が死ぬシーンがすごく好きなので、それを彷彿とさせて好印象でした。

クスイーガンダムのデザインが最近ゲームとかで出ているデザインではなく割りと原作寄りなデザインになっているのも話題になりましたが、僕はどちらのデザインもかっこいいのでどっちでもいいかなって感じです。あんまりガンダムゲーやってないし、さほど思い入れ無いってのもあります。今作ではあくまで御披露目って感じでそれほど活躍しないですが、続編で大いに活躍してくれるんでしょう。ハサウェイの声優が変わったのも賛否両論ありましたが、こちらも個人的には思い入れ無いので特に違和感は感じませんでした。

そういえば今作だけでは終わらないんですよね。3部作の予定だとか。「続くのかよ!」とちょっと思いましたが、きちんと描くべきところを描いてくれるのであれば、何も不満はないです。むしろ大歓迎です。今作はかなりヒットしているようなので、続編立ち消えとはならないでしょう(たぶん…)。今後が楽しみです。

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アムロとシャアの遺志を継ぐもの」らしいけど…父親のは?

ということで、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の感想でした。
もっと短めのスパンでコンスタントに記事を書いていければいいなぁ。

ではまた。